マーケ・ディレクター・総務から広報へ。職種を「線」で繋ぐキャリアチェンジの全技術【失敗談+書類選考ノウハウ完全版】

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マーケ・ディレクター・総務から広報へ。職種を線で繋ぐキャリアチェンジの全技術【失敗談と書類選考ノウハウ】


転職・キャリアチェンジ

マーケ・ディレクター・総務から広報へ。
職種を「線」で繋ぐキャリアチェンジの全技術
【失敗談+書類選考ノウハウ完全版】

📅 2026年3月20日
✍️ NAOYA
⏱ 約25〜30分(約12,500文字)
#キャリアチェンジ
#広報転職
#総務から広報
#マーケから広報
#書類選考
#転職エージェント
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「マーケがやりたいわけじゃない。でも今の仕事のスキルを活かして、もっと人や社会と向き合う仕事がしたい。」

そう感じたことはないでしょうか。

マーケティング・ディレクター・総務……これらの職種に共通するのは、「伝える・動かす・整える」という行為の連続です。そしてこの3つは、広報PRの核心でもあります。

この記事では、美容師からアートディレクターに転身し、さらに広報宣伝職へのキャリアチェンジを模索している私の実体験を軸に、「職種を点ではなく線で繋ぐ」キャリアチェンジの考え方と、書類選考を通過するための具体的ノウハウを徹底的に書きます。

転職成功体験記ではありません。現在進行形の泥臭いリアルです。

  1. 「マーケをやりたくない人」が広報を目指す理由
  2. 職種を「点」ではなく「線」で見る思考法
    1. マーケ→広報:数字から物語へ
    2. ディレクター→広報:編集力と発信力
    3. 総務→広報:社内を知る者が社外に語れる
  3. 失敗談:エージェントとのミスマッチで消耗した話
    1. 「とりあえず大手に登録」の罠
    2. 担当者がクリエイティブ職を理解していなかった
    3. 「マーケ案件ばかり紹介される」問題の本質
    4. 失敗から学んだエージェント選びの基準
      1. 「広報・PR・クリエイティブ」に特化した担当者がいるか確認する
      2. 「何をやりたくないか」を最初に明確に伝える
      3. 紹介された求人の「ずれ」を必ずフィードバックする
  4. 書類選考を通過するための技術
    1. 採用担当者が「30秒で何を見るか」を理解する
    2. 職務経歴書:「職種の線」を見せる構成
      1. 推奨する職務経歴書の構成
      2. 【職務要約】3〜5行で「線の全体像」を示す
      3. 【スキルサマリー】応募職種に関連するスキルを先に見せる
      4. 【職歴詳細】各社での実績を「広報目線で再編集」する
      5. 【実績の数字化】定量・定性の両方を入れる
    3. 志望動機:「なぜ広報か」ではなく「なぜ今の自分が広報に必要か」
    4. 自己PR:キャリアチェンジの「一貫性」を作る
      1. 「何ができる人か」を一文で定義する
      2. 職種をまたいだ「一貫する行為」を3つ挙げる
      3. 広報での活用イメージを具体的に書く
    5. Before/After:NG例とOK例を比較
      1. 職務経歴書の実績記述
      2. 志望動機の文体
  5. 広報PRという仕事のリアル:入る前に知っておくべきこと
    1. 広報は「地味な作業」の積み重ねである
    2. 成果が数字に出にくい
    3. 広報は「社内最後の砦」になることがある
  6. キャリアチェンジ前の自己診断チェックリスト
  7. よくある質問
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「マーケをやりたくない人」が広報を目指す理由

キャリアチェンジを考え始めたとき、多くの人が最初にぶつかる壁があります。それは「どの職種に移ればいいかわからない」という問いではなく、「自分が何をやりたくないかはわかるのに、何をやりたいかが言語化できない」という状態です。

私がまさにそうでした。アートディレクターとしてマーケティング業務も兼務してきましたが、「マーケティングをもっと深くやりたい」という気持ちは正直ありませんでした。数字を追うこと自体が目的になっていく感覚、KPIに最適化されていく思考——それが自分の性質とずれていくのを感じていました。

では何がしたいのか。考えていくうちに浮かんできたのが「広報・PR」という仕事でした。

広報の本質は、「組織や人の価値を、外の世界に伝えること」です。デザインで培った「見せ方」、マーケで学んだ「届け方」、ディレクションで鍛えた「言語化力」——これらが全部使える仕事だと気づいたとき、初めてキャリアチェンジの方向が定まりました。

💡 この記事が向いている人

・マーケティングを「手段としては使えるが、それ自体が目的になる仕事はしたくない」人
・総務・ディレクター・クリエイティブ職から広報PRへの転換を検討している人
・自分のキャリアを「点の集合」ではなく「一本の線」として整理したい人
・書類選考が通らない理由を根本から見直したい人

職種を「点」ではなく「線」で見る思考法

キャリアチェンジで最もよくある失敗は、「自分のキャリアを職種名の羅列として見せてしまう」ことです。「美容師→AD→マーケ→広報希望」と並べても、採用担当には「なぜ次は広報なのか」が伝わりません。

大切なのは職種名ではなく、「各フェーズで何を身につけ、何に向き合ってきたか」という行為の連続性です。これが「線で繋ぐ」ということです。

2008-2013美容師
2014-2021AD
(広告・OOH)
2022-2024AD+
マーケ兼務
2024-AD+
マーケ(現職)
TARGET広報宣伝/
クリエイティブPR

このキャリアを「職種が変わりすぎて一貫性がない」と見るか、「伝える・見せる・動かすを一貫して追求してきた人間」と見るか——どちらで見せるかは、書き方次第です。

マーケ→広報:数字から物語へ

マーケティングと広報は、一見似ているようで、根本的に異なる部分があります。マーケティングは「売る」ための活動であり、数値目標(CVR・ROAS・CPA)を中心に動きます。広報は「信頼を積む」ための活動であり、定量化しにくい「ブランドイメージ」や「メディア露出」を扱います。

「マーケはやりたくない」と感じている人の多くは、「数字に最適化されることへの違和感」を持っています。それは弱点ではなく、広報という仕事に向いているサインかもしれません。

一方で、マーケティングで身につけたスキルは広報で確実に活きます。

マーケで培ったスキル 広報での活用場面
ターゲット設定・ペルソナ設計 メディア選定・プレスリリースのトーン調整
A/Bテスト・効果検証 広報施策の効果測定・改善提案
SNS運用・コンテンツ制作 オウンドメディア運営・SNS広報
競合分析・市場調査 業界トレンド把握・ネタ出し
KPI管理・レポーティング 広報効果の可視化・経営層への説明

「マーケの経験があるけどマーケをやりたくない広報志望者」は、実は採用側にとって魅力的な存在です。「データで考えられる広報担当」は希少だからです。この逆説を意識して、書類に盛り込むことが重要です。

ディレクター→広報:編集力と発信力

ディレクター職——広告ディレクター・クリエイティブディレクター・制作ディレクター——に共通するのは、「複数の情報・素材・人材を統合して、一つのアウトプットにまとめる能力」です。これはプレスリリースの作成、メディアブリーフィングの準備、コーポレートメッセージの構築など、広報の核心業務と直結します。

特にクリエイティブディレクター・アートディレクターの経験者は、「ビジュアルと言語の両方で伝える力」を持っています。テキストだけで発信する広報担当と比べて、ビジュアルを含めた統合的なPR戦略が描けるという差別化が可能です。

✅ ディレクター経験者の広報での強み

・プレスリリースの「見せ方」を設計できる(レイアウト・ビジュアル含む)
・イベント・展示会・撮影のディレクションが即戦力になる
・編集的思考——「何を伝え、何を省くか」の判断力
・クライアントや経営層とのコミュニケーション経験
・複数プロジェクトを同時進行させるマルチタスク能力

総務→広報:社内を知る者が社外に語れる

一見、総務と広報は遠い職種に見えます。しかし総務こそが、広報で最も重要な能力の一つを持っています。それは「会社の全体像を知っている」ことです。

広報の仕事は、社外のメディアや一般消費者・投資家に向けて「会社の価値」を伝えることです。しかし多くの広報担当が苦労するのは、「社内のリソース・人・制度・文化」を把握しきれていないことです。総務経験者はこの課題をデフォルトで解決している存在です。

総務で培ったスキル 広報での活用場面
社内各部署との調整・連携 広報ネタの社内発掘・取材コーディネート
文書作成・情報整理 プレスリリース・広報資料の作成
社内規定・コンプライアンス知識 情報開示・リスク管理(危機広報)
外部業者・取引先との折衝 メディア対応・記者との関係構築
経営層への報告・提案 広報戦略の立案・経営陣へのブリーフィング

「総務から広報は異色なキャリアチェンジ」と思いがちですが、「会社を内側から知っている広報担当」は特に中小企業・スタートアップで非常に重宝されます。この強みを前面に出せるかどうかが、書類通過率を左右します。

失敗談:エージェントとのミスマッチで消耗した話

転職活動の失敗談を書くことは勇気がいります。でも、成功談だけを読んでも転職は上手くいきません。泥臭い失敗のプロセスの中にこそ、再現性のある学びがあります。

「とりあえず大手に登録」の罠

転職活動を始めるとき、多くの人が最初にやることがあります。「リクルートエージェントとdodaに登録する」——これです。私もそうでした。

大手エージェントに登録すること自体は間違いではありません。求人数は圧倒的に多く、非公開求人も豊富です。しかし問題は「登録した後」に起きます。

NAOYA の失敗体験 01

大手エージェントに登録してすぐ、担当者から面談の日程調整が来ました。期待して臨んだ面談でしたが、最初の10分でこう言われました。

「片平さんのご経歴を拝見すると、マーケティングのご経験が豊富ですね。マーケ系のポジションを中心にご紹介できると思います」

「マーケはやりたくないんです」と伝えると、明らかに担当者が困惑しました。「では広告・クリエイティブ系でしょうか……」というやり取りが続き、結局初回面談の大半が「何がやりたいか」の説明に費やされました。その後紹介された求人は、案の定マーケティングマネージャーやデジタルマーケ担当ばかり。私が希望していた広報宣伝・PRの案件はほとんどありませんでした。

この体験から学んだことは、「大手エージェントは求人数が多い反面、担当者のキャリア理解が薄い場合がある」という現実です。特に、「マーケとクリエイティブと広報を横断するキャリア」は、画一的な職種分類に当てはまらないため、担当者が処理しにくい候補者になってしまうのです。

担当者がクリエイティブ職を理解していなかった

エージェントとのミスマッチには、もう一つの深刻な問題があります。「アートディレクターという職種を正確に理解していない担当者」の存在です。

ADという仕事は、グラフィックデザイナーとも、マーケターとも、ブランドマネージャーとも異なります。ビジュアルの方向性を決定し、コンセプトメイキングから制作ディレクション・クライアント折衝まで担う、いわば「デザインとビジネスの架け橋」です。しかし多くのエージェント担当者にとって、ADは「デザインができる人」程度の認識にとどまります。

NAOYA の失敗体験 02

別のエージェントとの面談でのことです。私が「OOH(屋外広告)のディレクション経験や、複数クライアントへの同時対応経験があります」と話したとき、担当者の反応がどこかぼんやりしていました。

後から紹介された求人票を見て納得しました。グラフィックデザイナー(制作専任)の求人ばかりでした。「ディレクションができるAD」と「制作をするデザイナー」の違いが、担当者に伝わっていなかったのです。

担当者が理解していない職種のキャリアは、正確に売ってもらえない。これが2社目のエージェントで学んだ教訓です。

「マーケ案件ばかり紹介される」問題の本質

エージェントから「マーケ案件ばかり紹介される」という問題は、実はエージェント側だけの問題ではありません。自分の職務経歴書の書き方にも原因があります。

私の職務経歴書には、GA4を使ったデータ分析・Web広告運用・SNS施策・SEO/MEO改善などの実績が書かれていました。これらは確かに実績ですが、「マーケターとして活動してきた人」に見えてしまう書き方になっていたのです。

広報を目指すキャリアチェンジの文脈では、マーケ実績を「証拠」として使いながらも、その先にある「伝える仕事への志向性」をメインに据えた書き方に変える必要があります。後述する書類選考パートで詳しく解説します。

失敗から学んだエージェント選びの基準

3社のエージェントを経験して、私が行き着いたエージェント選びの基準は3つです。

01

「広報・PR・クリエイティブ」に特化した担当者がいるか確認する

最初の面談で「御社の担当者はクリエイティブ職・広報職の支援実績はありますか?」と直接聞く。曖昧な答えが返ってくる場合は、専門性が低い可能性があります。マスメディアン・ユウクリ・クリーク・アンド・リバーなどクリエイティブ特化型を組み合わせるのが有効です。

02

「何をやりたくないか」を最初に明確に伝える

「マーケティング専任はNG」「純粋な制作実務のみのポジションはNG」と最初の面談で明言する。NG条件が曖昧だと、エージェントは「通りそうな求人」を紹介しがちになります。

03

紹介された求人の「ずれ」を必ずフィードバックする

「この求人はなぜ私に合うと思って紹介しましたか?」と聞くことで、担当者の理解度がわかります。的外れな理由が返ってきたら、そのエージェントとの相性は悪い。早めに担当者の変更か、別エージェントへの切り替えを検討してください。

⚠️ エージェントへの依存度が高すぎるリスク

エージェントは転職のパートナーですが、彼らのビジネスモデルは「求職者を企業に紹介して報酬を得る」です。あなたの「理想のキャリアチェンジ」が必ずしも彼らの利益と一致しません。エージェントを使いながらも、自分自身でGreen・Wantedly・LinkedInなど直接応募できるプラットフォームも並行して活用することを強くおすすめします。

書類選考を通過するための技術

採用担当者が「30秒で何を見るか」を理解する

書類選考で大量の応募書類を処理する採用担当者は、1通の書類に平均30〜60秒しかかけません。キャリアチェンジ組の書類は特に不利です。なぜなら、「即戦力かどうかが一目でわからない」からです。

採用担当者が最初の30秒で見ているのは、以下の3点です。

📋 採用担当者が最初に見る3点

① 直近の職種・会社名——「この人は今何をしている人か」
② 応募職種との関連性——「なぜうちに来たいのか」
③ 実績・数字——「何を達成した人か」

キャリアチェンジの場合、①が応募職種と異なるため、②と③で「なぜこの人が広報に向いているのか」を瞬時に示す必要があります。この設計が書類選考の生死を分けます。

職務経歴書:「職種の線」を見せる構成

一般的な職務経歴書は「時系列で職歴を並べる」形式ですが、キャリアチェンジ組にとってこの形式は不利です。過去の職種が応募職種と離れていると、「関係のない経歴」の羅列に見えてしまうからです。

私が実践しているのは、「職種横断スキルを冒頭に示してから職歴詳細を展開する」構成です。

推奨する職務経歴書の構成

【職務要約】3〜5行で「線の全体像」を示す

「デザインとマーケティングを統合した経験を持つアートディレクターです。ビジュアル制作・クライアント折衝・デジタル施策を一貫して担当してきた経験を活かし、広報宣伝・クリエイティブPR領域でのキャリアを希望しています」——このように、キャリアの線と志望方向を冒頭に宣言する。

【スキルサマリー】応募職種に関連するスキルを先に見せる

職歴の前に「保有スキル・経験」をリスト化する。広報希望なら「プレスリリース作成経験・メディア対応経験・社内外コミュニケーション設計・ビジュアルコンテンツ制作」などを先に出す。採用担当者の「関連性チェック」をここで通過させる。

【職歴詳細】各社での実績を「広報目線で再編集」する

「OOHポスターを制作した」ではなく「商業施設への屋外広告キャンペーンを企画・ディレクション。ビジュアル設計からメッセージ策定まで担当し、認知度向上施策の中核を担った」と書く。同じ実績でも、広報業務との接点が見える言語に変換することが重要。

【実績の数字化】定量・定性の両方を入れる

「SNSキャンペーンの企画・運用を担当。フォロワー数〇〇人増・エンゲージメント率〇〇%改善」のように、数字が出せる場合は必ず入れる。出せない場合でも「〇社同時対応・年間〇本のクリエイティブを監修」など、規模感が伝わる情報を添える。

志望動機:「なぜ広報か」ではなく「なぜ今の自分が広報に必要か」

志望動機で最もよくある失敗は、「広報という仕事への興味・関心」を語りすぎることです。採用側が知りたいのは「あなたが広報をやりたい理由」ではなく、「あなたが広報に加わることで、うちの会社にどんなメリットがあるか」です。

この視点の転換が、志望動機の質を決定的に変えます。

❌ NG:自分目線の志望動機

「広報という仕事に以前から興味があり、自分のコミュニケーション能力を活かせると考えています。御社の事業内容に共感し、ぜひ広報として貢献したいと思い応募しました。」

✅ OK:企業目線の志望動機

「アートディレクターとしてOOH・デジタル広告・SNSの横断的なビジュアルコミュニケーションを10年以上設計してきました。御社が現在強化されているブランドPRにおいて、クリエイティブ制作とメッセージ設計を内製できる広報担当として即戦力となれると考えています。」

NGの例は「あなたが広報をやりたい」という話で終わっています。OKの例は「私がいることで御社の広報がどう強化されるか」を示しています。この違いは大きい。

特にキャリアチェンジの場合は、「なぜ今の職種から広報に変えるのか」という疑問を採用担当者は必ず持ちます。これに対して「逃げではなく攻めのチェンジである」ことを示す必要があります。

✅ 攻めのキャリアチェンジを示す志望動機の要素

① 今の職種で「できること」の天井に気づいた(ネガ→ポジの転換)
② 広報でこそ「この強み」が最大化されると気づいた理由
③ 応募先の企業の広報課題に対して、自分がどう貢献できるかの具体案
④ キャリアの最終目標と、この転職がその通過点である理由

自己PR:キャリアチェンジの「一貫性」を作る

自己PRでキャリアチェンジ組が最も苦労するのは、「職種が変わっているのに一貫性を示せ」というパラドックスです。

解決策は、「職種ではなく行為・能力で一貫性を語る」ことです。

たとえば私の場合、美容師→AD→マーケ→広報という流れを「職種が転々としている」と見る人もいます。しかし「人の見た目・空間・メッセージ・ブランドを、相手に伝わるように設計してきた」という行為の連続として語ると、一貫したキャリアに変わります。

自己PRに盛り込むべき要素は次の3つです。

A

「何ができる人か」を一文で定義する

自己PRの冒頭に「私は○○ができる人間です」という定義文を置く。例:「私は、ビジュアルとテキストを統合して、ブランドのメッセージを社外に伝えるコミュニケーションを設計できる人間です」。これが全体の軸になります。

B

職種をまたいだ「一貫する行為」を3つ挙げる

「美容師時代は顧客の要望をビジュアルに変換する仕事をしていた。AD時代はクライアントのブランドを広告ビジュアルに変換した。現職ではブランドのメッセージをデジタル・紙媒体で統合的に発信している」——行為の連続が自然なキャリアの線を描きます。

C

広報での活用イメージを具体的に書く

「この経験を活かし、御社の広報ではプレスリリースのビジュアル設計・メディア向け資料の制作・SNSコンテンツの統合的な管理を担当したいと考えています」——自己PRは「過去の振り返り」で終わらせず、必ず「この先の貢献」まで繋げます。

Before/After:NG例とOK例を比較

実際の職務経歴書・自己PRの文章を、NG→OKで比較します。

職務経歴書の実績記述

❌ NG

「BIZcomfortのSNSアカウントを運用し、投稿コンテンツの制作を担当した。」

✅ OK

「コワーキングスペース事業(BIZcomfort)のSNS広報を企画・運用。各店舗の特徴を伝えるビジュアルコンテンツを週次制作し、認知拡大に貢献。投稿企画から撮影ディレクション・テキスト制作まで一貫して担当。」

志望動機の文体

❌ NG

「これまでの経験を活かして広報の仕事にチャレンジしたいです。御社でなら成長できると思い応募しました。」

✅ OK

「OOH・デジタル・SNSを横断したビジュアルコミュニケーション設計の経験を持つ私が、御社のブランド広報を強化できると判断し応募しました。特に御社が課題とされている〇〇については、過去に△△の施策で成果を出した経験が直接活きると考えています。」

広報PRという仕事のリアル:入る前に知っておくべきこと

広報を「目指す職種」として理想化しすぎることも危険です。入る前に現実を理解しておかないと、転職後のミスマッチが起きます。

広報は「地味な作業」の積み重ねである

広報の仕事は華やかに見えますが、実際の業務の多くは「プレスリリースの作成と配信」「メディアへの地道なフォローアップ」「社内情報の収集と整理」「掲載記事のモニタリング」といった日々の積み重ねです。

特に中小企業・スタートアップでは、広報担当が1人で全業務を担うことも珍しくありません。「戦略を考える仕事だけをしたい」という期待で入ると、実務作業の多さにギャップを感じるかもしれません。

成果が数字に出にくい

マーケティングはCVRやROASで成果を測れます。しかし広報の成果は「ブランドイメージの向上」「メディア露出」「信頼の蓄積」であり、短期間で数字に表れにくいことが多い。「成果が見えにくい状況でも継続できるか」が広報向きかどうかの一つの基準です。

広報は「社内最後の砦」になることがある

不祥事・事故・炎上——危機が起きたとき、広報は最前線に立ちます。「楽しく発信する仕事」というイメージだけで入ると、危機対応の重圧に驚くことになります。

💡 広報に向いている人の特徴

・「伝えること」そのものが好き(手段として好きなのではなく、目的として)
・人・メディア・社会の動きに興味がある
・地道な情報収集・関係構築が苦にならない
・成果が出るまでの時間を待てる
・社内外の「橋渡し役」が心地よい
・文章を書くことに抵抗がない(むしろ得意)

キャリアチェンジ前の自己診断チェックリスト

転職活動を始める前に、自分の準備状況を確認しましょう。

CAREER CHANGE READINESS CHECK
  • 自分のキャリアを「職種名の羅列」ではなく「行為の連続」として説明できる
  • 「なぜ広報か」ではなく「なぜ私が広報に必要か」を説明できる
  • マーケ・総務・ディレクター経験の中から「広報と接続するスキル」を3つ以上挙げられる
  • 応募先企業の広報課題・PR活動を事前調査している
  • 職務経歴書の実績に「数字」か「規模感」が入っている
  • エージェントに「NG条件」を明確に伝えている
  • クリエイティブ・広報専門のエージェントに1社以上登録している
  • 書類送付前に「30秒で読んで関連性がわかるか」を第三者に確認している
  • 現職での実績を「広報目線の言葉」に変換して書き直している
  • 広報未経験でも評価される中小企業・スタートアップも視野に入れている

よくある質問

Q広報PR未経験でも転職できますか?
可能ですが、大企業の広報部門への未経験転職は難易度が高いです。少数精鋭で採用人数が限られているため、経験者が優先されがちです。現実的な戦略として、まず中小企業・スタートアップで広報を立ち上げるポジションを狙い、実績を積んでから大手へ転職するステップアップが有効です。また、現職内で社内広報・SNS運用・プレスリリース作成の業務を少しでも担当し、職務経歴書に書けるようにしておくことが重要です。
Q総務から広報へのキャリアチェンジは可能ですか?
十分に可能です。特に「会社の内部をよく知っている」という強みは広報で直接活きます。プレスリリースに盛り込む社内ネタの発掘・各部署との連携・危機対応時の情報管理など、総務経験者が活躍できる場面は多い。ポイントは「総務の仕事を広報目線で言語化する」ことで、書類と面接での評価が変わります。
Q転職エージェントは何社使えばいいですか?
2〜3社が現実的な管理可能な上限です。クリエイティブ・広報特化型(マスメディアン・ユウクリ等)と総合型(リクルートエージェント・doda)の組み合わせが基本。ただし「担当者の理解度」を最優先の選定基準にしてください。登録社数より担当者の質が転職の成否を左右します。
Q40代でのキャリアチェンジは厳しいですか?
書類選考の通過率は20代・30代より下がります。これは事実です。しかし40代のキャリアチェンジが不可能なわけではありません。「10年以上の経験で培った専門性」と「次の職種への接続ロジック」が明確であれば、むしろ即戦力として評価される企業が存在します。年齢フィルターを避けるためにも、エージェント経由の推薦応募や、人脈を活かした直接応募を積極的に活用してください。
Q「マーケをやりたくない」は面接で正直に言っていいですか?
「マーケをやりたくない」というネガティブな表現は避けるべきですが、「データ最適化が目的化する仕事よりも、人・社会と直接向き合う発信の仕事がしたい」というポジティブな表現に変換すれば、志向性として誠実に伝えられます。正直さは評価されますが、言葉の選び方が重要です。

📌 この記事のまとめ
  • マーケ・ディレクター・総務から広報へのキャリアチェンジは可能。「職種名の変更」ではなく「伝える行為の連続」として自分のキャリアを再定義することが出発点
  • マーケ経験者は「数字で考えられる広報担当」として希少な存在になれる。「マーケをやりたくない」という気持ちはネガティブではなく、広報への適性サインかもしれない
  • エージェントとのミスマッチは「大手に登録すれば解決する」問題ではない。担当者がクリエイティブ職を理解しているか・NG条件を明確に伝えているか・専門エージェントを組み合わせているかが鍵
  • 書類選考は「30秒で関連性がわかるか」が全て。職務要約→スキルサマリー→実績の広報目線への言語変換、という構成を意識する
  • 志望動機は「なぜ広報か」ではなく「なぜ私が御社の広報に必要か」という企業目線で書く。自己PRは行為の一貫性で語る
  • 広報は地道な作業の積み重ねであり、成果が数字に出にくい仕事でもある。「伝えること自体が好き」という根本的な志向性があるかを確認してから動く
  • 40代キャリアチェンジは時間がかかる。並行応募・アウトプットの継続・エージェントへの積極的なフィードバックで長期戦を乗り越える

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NAOYA
船橋市在住。40代会社員・アートディレクター。美容師から転身し、OOH広告・デジタルマーケティングを経て、現在広報宣伝職へのキャリアチェンジを模索中。転職・キャリア・資産運用の実体験を等身大で発信しています。
※この記事は筆者の個人的な転職活動経験と公開情報をもとにした情報提供を目的としています。転職結果・書類選考通過を保証するものではありません。転職活動の判断はご自身の責任において行ってください。エージェントや専門家への相談も積極的に活用することをおすすめします。


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