
S&P500に10年積み立てたら、いくらになった?次の10年は?
さきに結論:2016年1月から2025年12月まで、S&P500に毎月3万円(元本360万円)を積み立てていた場合、円建ての評価額は約1,065万円(約3倍)になった計算です。10年間の年率はドル建てで約14.8%、円建てで約17.8%。この差の約3%分は円安によるものでした。
ただし、この10年は歴史的にも高いリターンの時期でした。この記事では、年ごとの実際のリターン、3回の暴落、円安の効果を実データで確かめ、「いつから・いくら積み立てたら」を自分で試せるシミュレーターと、次の10年を考えるための材料をまとめました。
S&P500の年別リターン|10年のうち2年はマイナス
年別トータルリターン(配当再投資)
■ ドル建て ■ 円建て(ドル円の年末値で換算)
出典:S&P500のトータルリターンはSlickcharts(2026年は9月23日時点の年初来)、ドル円は日本銀行「東京市場 ドル・円 スポット 17時時点/月末」(2026年は8月末)。円建ては筆者計算。
10年の年率(ドル)
14.8%
2016〜2025年・約3.98倍
10年の年率(円)
17.8%
2016〜2025年・約5.16倍
最も悪かった年
−18.1%
2022年(ドル建て)
この10年にあった3回の大きな下落
2020年2〜3月|コロナショック
約1か月で3割以上の下落。それでも年末にはプラスに戻り、2020年は+18.4%(ドル建て)で終わりました。
2022年|インフレと急速な利上げ
ドル建ては年間−18.1%。ただし円安が進んだため、円建てでは−6.0%にとどまりました。
2025年春|関税ショック
米国の関税政策をきっかけに急落。それでも2025年は年間+17.9%(ドル建て)でした。
円安の効果|1ドル120円から156円へ
日本の投資家がS&P500のファンドを持つと、リターンは「ドル建てのリターン × 為替の変化」で決まります。2015年末の1ドル120.42円から、2025年末には155.98円へ、約30%の円安でした。
| 2016〜2025年の10年間 | 倍率 | 年率 |
|---|---|---|
| S&P500(ドル建て・配当込み) | 約3.98倍 | 約14.8% |
| 為替(円安) | 約1.30倍 | 約2.6% |
| S&P500(円建て) | 約5.16倍 | 約17.8% |
次の10年で同じように円安が進むとは限りません。円高に戻れば、ドル建てのリターンから為替の分が差し引かれます。日銀が2026年9月に政策金利を1.25%へ上げたように、日本の金利上昇は円高の要因になりえます。
S&P500積立シミュレーター|実データで「あのとき始めていたら」
過去の実データで検証(円建て)
始めた年と毎月の積立額を選ぶと、2025年末時点の評価額を計算します。
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ここから10年、同じ額を積み立てたら?(将来の仮定)
前提:年ごとの円建てトータルリターン(上の表)を12か月に均等に割り振り、毎月同額を購入した近似計算。信託報酬・税金は含みません(NISAなら運用益は非課税)。将来の試算は、2025年末の評価額と毎月の積立を年率3%・5%・7%で運用した場合の仮定で、将来を保証するものではありません。
S&P500の10年後はどうなる?予想より大切なこと
過去10年の年率約15%(ドル建て)は、S&P500の長い歴史の中でも高い水準です。大手運用会社の中には、今後10年の米国株の期待リターンを年3〜5%程度と控えめに見るところもあります(2024年にはゴールドマン・サックスが年3%程度という予想を示し、話題になりました)。
上がりやすい材料
- AIなどで米国企業の利益が伸び続ける
- 米国の利下げ
- 円安の継続(円建ての場合)
下がりやすい材料
- 株価が利益に比べて割高(上位の大型株に集中)
- インフレ再燃と高金利
- 円高への反転(円建ての場合)
10年のデータから分かる4つの教訓
下落の年は「必ず来る」
10年のうち2年(2018年・2022年)がマイナス。年の途中で3割下がった年もあります。下がることを前提に、生活費に手をつけずに続けられる金額にしましょう。
やめなかった人が報われた
コロナショックの2020年も、年末にはプラス。下落で売ってしまうと、その後の回復を取り逃がします。
円建てのリターンには「円安のおまけ」があった
年率17.8%のうち約3%は円安の効果。次の10年は、為替がプラスにもマイナスにも働く前提で考えます。
非課税口座の差は大きい
3倍に増えた場合、課税口座なら利益の20.315%が税金。NISAならその分がまるごと残ります。
S&P500の10年の結果に関するよくある質問
S&P500に10年積み立てるといくらになりましたか?
S&P500の過去10年の年率リターンは?
S&P500の10年後の予想はどうなっていますか?
S&P500が暴落したときは、積立をやめるべきですか?
2026年のS&P500の成績は?
まとめ|過去10年は「高成長+円安」。次は控えめに
- 2016〜2025年に毎月3万円なら、元本360万円が約1,065万円(円建て・近似)。
- 年率はドル建て約14.8%、円建て約17.8%。差の約3%は円安。
- 10年のうち2年はマイナス、途中で3割下がった年も。続けた人が報われた。
- 次の10年は年3〜5%程度の控えめな前提で計画し、NISAで非課税に。
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出典・参考
- Slickcharts「S&P 500 Price Return, Dividend Return, and Total Return」(2026年9月23日時点)
- 日本銀行「主要時系列統計データ表 為替相場(東京市場 ドル・円 スポット 17時時点/月末)」
- 日本銀行 金融政策決定会合(2026年9月18日)



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