NISAの成長投資枠は何を買えばいい?40代が選んだ3つの使い方【実践例】

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NISAの成長投資枠は何を買えばいい?40代が選んだ3つの使い方【実践例】

📅 2026年3月
⏱ 約9分

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「つみたて投資枠でS&P500を積み立てているけど、成長投資枠は何を買えばいいかわからない」

新NISAを始めた40代の多くが、この疑問にぶつかります。成長投資枠は年間240万円まで使えますが、対象商品が広すぎて逆に迷ってしまう人が続出しています。

この記事では、40代会社員が実際に成長投資枠で選んだ3つの使い方を実践例として紹介します。「全員に正解の使い方」はありませんが、考え方の軸を持つことで迷いがなくなります。

📌 この記事の結論(先に読みたい方へ)
  • 使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄でS&P500を追加購入(最もシンプル)
  • 使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)
  • 使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)
  • 成長投資枠は「つみたて投資枠が埋まってから」が基本の順序
  • 個別株への集中投資はリスクが高く、初心者・40代には非推奨

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成長投資枠とつみたて投資枠の違いをおさらい

まず両者の違いを整理します。何が買えて、何が買えないかを理解することが成長投資枠活用の第一歩です。

項目 つみたて投資枠 成長投資枠
年間上限 120万円(月10万円) 240万円(月20万円)
買える商品 金融庁が選定した低コスト投信のみ(約340本) 個別株・ETF・幅広い投信(約2,000本以上)
購入方法 積立のみ 積立・スポット購入どちらも可
向いている人 長期・積立・分散投資をしたい全員 高配当株・金ETF・個別株など幅広く使いたい人
税制優遇 運用益・配当が非課税 運用益・配当が非課税(同じ)
💡 成長投資枠の最大のメリット

通常、配当金には約20%の税金がかかります。高配当株からの配当や金ETFの売却益も同様です。成長投資枠を使えばこれが非課税になります。長期保有・高配当投資との相性が特に良い枠です。

成長投資枠を使う前に確認すべき順序

成長投資枠の話をする前に、まず確認してほしいことがあります。成長投資枠はつみたて投資枠の「次の枠」です。この順序を守らずに成長投資枠から始めると、長期資産形成の効率が落ちます。

1
最優先
iDeCo
月23,000円(節税最強)

2
次に
つみたて投資枠
月最大10万円

3
余裕があれば
成長投資枠
月最大20万円

⚠️ 成長投資枠から先に使うのは非推奨

成長投資枠は商品の自由度が高い反面、つみたて投資枠より「ハズレ商品」を選ぶリスクもあります。まずつみたて投資枠でS&P500・オルカンなどを積み立てるベースを作ってから、成長投資枠を活用するのが40代の堅実な戦略です。

使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄を追加購入する(最シンプル)

成長投資枠の最もシンプルな使い方は、つみたて投資枠で積み立てているS&P500・オルカンと同じ銘柄を成長投資枠でも購入することです。

具体的なやり方

つみたて投資枠:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)を月5万円積立
成長投資枠:同じeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)をスポットで追加購入

このように、同じ銘柄を2つの枠で持つことで年間投資上限を360万円(つみたて120万+成長240万)まで拡大できます。考えることが最小限で済み、管理も楽です。

✅ こんな人におすすめ

・投資に時間をかけたくない人
・銘柄選びで迷いたくない人
・とにかくシンプルに資産を積み上げたい人
・余裕資金が月10万円を超えてきた人

⚠️ 注意点

成長投資枠でスポット購入する場合、購入タイミングを自分で決める必要があります。「今が高すぎる」と感じて購入を先延ばしにしてしまう人も多いです。迷うようであれば、成長投資枠でも「積立設定」にして自動化することをおすすめします。

使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)

40代に特に人気の使い方が高配当株ETFを成長投資枠で購入して、配当収入を非課税で受け取る方法です。

通常、配当金には約20%の税金がかかります。NISA口座(成長投資枠)で保有すればこの税金がゼロになるため、高配当投資との相性が非常に良い。

代表的な高配当ETFの比較

銘柄 分配利回り目安 特徴
VYM(米国高配当ETF) 約3〜3.5% 米国の高配当株400銘柄に分散。安定性が高い
HDV(米国高配当ETF) 約3.5〜4% 財務健全な高配当株75銘柄。エネルギー・ヘルスケア中心
SPYD(米国高配当ETF) 約4〜5% S&P500の高配当株80銘柄。利回りが高いが値動きも大きい
日本高配当株ETF(国内) 約3〜4% 為替リスクなし。1306(TOPIX)や1488(高配当70)など

※利回りは市場環境により変動します。投資判断はご自身でご確認ください。

実体験

私がなぜ高配当ETFに興味を持ったか——それは「老後に自動的に収入が入ってくる仕組みを今から作りたい」と思ったからです。

S&P500の積立は「売ったときに初めて利益が出る」仕組みです。一方、高配当ETFは保有しているだけで定期的に配当が入ってくる。老後に売らずに配当だけで生活費を補えれば、相場の暴落時に焦って売る必要がなくなる——この発想で成長投資枠に高配当ETFを組み入れています。

✅ こんな人におすすめ

・老後に「配当収入」という定期的な収入源を作りたい人
・売却タイミングに迷いたくない人(保有し続けて配当をもらう戦略)
・S&P500一本では不安で分散を強化したい人
・配当が非課税になるNISAのメリットを最大化したい人

使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)

2026年現在、戦争・インフレ・米国債務問題と地政学リスクが高まるなか、金ETFを成長投資枠で購入してポートフォリオのリスク分散を図る使い方が注目されています。

株と金は値動きの方向が逆になりやすい性質があります。株が暴落する局面で金は上昇・維持される傾向があるため、ポートフォリオ全体の下落幅を抑える効果があります。

成長投資枠で買える主な金ETF

銘柄コード 銘柄名 信託報酬 特徴
1328 NEXT FUNDS 金価格連動型 0.132% 国内最低コスト水準。長期保有向き
314A iシェアーズ ゴールドETF 0.22% ブラックロック運用。2025年上場の新銘柄
1540 純金上場信託(現物国内保管型) 0.44% 国内保管。一定口数で現物引き出しも可能
✅ 金ETFのメリット

  • 株暴落時のクッションになる
  • インフレ・円安に強い
  • 有事の際に価値が上がりやすい
  • NISAで売却益が非課税になる
⚠️ 金ETFのデメリット

  • 配当・利息が出ない
  • 価格変動があり元本保証なし
  • 短期では株より劣ることも
  • 「保険」なので利益最大化には向かない
✅ 40代の推奨比率

ポートフォリオ全体の10〜15%を金ETFに充てるのが一般的な目安です。S&P500(つみたて投資枠)が80%・高配当ETF10%・金ETF10%という構成が40代のバランス型として参考になります。

3つの使い方を比較:あなたはどれを選ぶ?

使い方 手間 リターン期待 リスク こんな人に
①S&P500追加購入 ◎ 最少 ◎ 高め △ 株100% シンプル重視・余裕資金が増えた人
②高配当ETF ○ 少ない ○ 中程度 ○ 分散あり 配当収入を作りたい・老後の現金フロー重視
③金ETF ○ 少ない △ 低め ◎ 最低 リスク分散重視・地政学リスクが気になる人
💡 組み合わせるのが正解

3つのうちどれか1つを選ぶ必要はありません。「①S&P500でベースを作りながら②高配当ETFで配当収入も育て、③金ETFで暴落への備えを持つ」という組み合わせが、40代の成長投資枠活用として最もバランスが取れています。

成長投資枠でやってはいけないこと

❌ NG① 個別株への集中投資
「この株が絶対上がる」と1〜2銘柄に集中するのは、NISA本来の目的(長期・分散投資)から外れます。個別株は1社の業績悪化・不祥事で大幅下落するリスクがあり、40代の老後資金で取るべきリスクではありません。
❌ NG② 毎月分配型投資信託(タコ足分配)
成長投資枠で買える商品の中には、毎月分配型の投資信託があります。元本を取り崩して分配金を出す「タコ足分配」型は資産が減り続ける仕組みで、長期資産形成に向きません。
❌ NG③ 短期売買を繰り返す
NISAの非課税メリットは長期保有で最大化されます。「利益が出たらすぐ売って非課税枠を使い回す」という発想は、枠を消費するだけで長期複利の恩恵を受けられません。
❌ NG④ テーマ型投信への全集中
「AI関連」「メタバース」「EV」などのテーマ型投信は話題性があり魅力的に見えますが、テーマが廃れると大幅下落するリスクがあります。テーマ型は成長投資枠全体の一部(10〜20%以内)に留めるのが賢明です。

よくある質問

Q
成長投資枠とつみたて投資枠は同時に使えますか?
はい、同時に使えます。合計で年間360万円(つみたて120万+成長240万)が上限です。ただし生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は最大1,200万円)なので、長期的なペース配分も意識してください。
Q
成長投資枠で個別株を買うのはありですか?
制度上は可能です。ただし40代の老後資金を個別株に集中させるのは高リスクです。個別株を買うとしても成長投資枠全体の10〜20%以内に留め、メインはETF・インデックス投信にすることを強くおすすめします。
Q
高配当株ETFはどの証券会社で買えますか?
SBI証券・楽天証券・マネックス証券など主要ネット証券で購入できます。米国ETF(VYM・HDV・SPYD)はどの大手ネット証券でも取り扱いがあります。すでにNISA口座を持っている証券会社でそのまま購入できます。
Q
成長投資枠は使わないといけませんか?
使わなくても問題ありません。つみたて投資枠だけで十分という考え方も正しいです。「迷うなら使わない」という判断も立派な戦略です。成長投資枠は余裕資金が生まれたとき・分散を強化したいときに活用するものです。
Q
オルカン(全世界株式)とS&P500、どちらを成長投資枠で買うべきですか?
どちらでも問題ありません。つみたて投資枠でS&P500を積み立てているなら、成長投資枠でも同じS&P500でOKです。「オルカンで分散を広げたい」という場合は成長投資枠をオルカンにするのもアリです。迷うより始めることが優先です。

📌 この記事のまとめ
  • 成長投資枠は「つみたて投資枠の次に使う枠」。先につみたて投資枠とiDeCoを最大活用してから使う
  • 使い方①はS&P500の追加購入。最もシンプルで迷いがない
  • 使い方②は高配当ETF(VYM・HDV・SPYD等)で配当収入を非課税で得る。老後の現金フロー作りに有効
  • 使い方③は金ETF(1328・314A等)でリスク分散。ポートフォリオの10〜15%が目安
  • 3つを組み合わせる(S&P500+高配当ETF+金ETF)のが40代の成長投資枠の理想的な活用法
  • 個別株集中・毎月分配型・短期売買・テーマ型集中は成長投資枠のNG活用
  • 迷うなら使わなくてよい。つみたて投資枠だけで十分という選択も正しい

※この記事は筆者の実体験と公開情報をもとにした情報提供を目的としています。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。資産運用には元本割れのリスクがあります。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。

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