
NISAの成長投資枠は何を買えばいい?40代が選んだ3つの使い方【実践例】
新NISAを始めた40代の多くが、この疑問にぶつかります。成長投資枠は年間240万円まで使えますが、対象商品が広すぎて逆に迷ってしまう人が続出しています。
この記事では、40代会社員が実際に成長投資枠で選んだ3つの使い方を実践例として紹介します。「全員に正解の使い方」はありませんが、考え方の軸を持つことで迷いがなくなります。
- 使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄でS&P500を追加購入(最もシンプル)
- 使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)
- 使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)
- 成長投資枠は「つみたて投資枠が埋まってから」が基本の順序
- 個別株への集中投資はリスクが高く、初心者・40代には非推奨
私の場合
私は2019年ごろからS&P500だけに積み立てていました。その後、暴落を何度か経験し、今はオルカン6割、S&P500を4割の配分にしています。コロナショックのときは、怖さはありましたが、積立額を倍にして続けました。
成長投資枠とつみたて投資枠の違いをおさらい
合わせて読みたい記事
まず両者の違いを整理します。何が買えて、何が買えないかを理解することが成長投資枠活用の第一歩です。
口座をどこで開くか迷うかたへ:NISAは銀行と証券会社どっち?初心者が損しない選び方【2026年版】
(出典:金融庁「NISA特設ウェブサイト」)
成長投資枠を使う前に確認すべき順序
成長投資枠の話をする前に、まず確認してほしいことがあります。成長投資枠はつみたて投資枠の「次の枠」です。この順序を守らずに成長投資枠から始めると、長期資産形成の効率が落ちます。
成長投資枠の3つの使い方|つみたて追加・高配当ETF・金ETF
使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄を追加購入する(最シンプル)
成長投資枠の最もシンプルな使い方は、つみたて投資枠で積み立てているS&P500・オルカンと同じ銘柄を成長投資枠でも購入することです。
・銘柄選びで迷いたくない人
・とにかくシンプルに資産を積み上げたい人
・余裕資金が月10万円を超えてきた人
使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)
40代に特に人気の使い方が高配当株ETFを成長投資枠で購入して、配当収入を非課税で受け取る方法です。
通常、配当金には約20%の税金がかかります。NISA口座(成長投資枠)で保有すればこの税金がゼロになるため、高配当投資との相性が非常に良い。
代表的な高配当ETFの比較
※利回りは市場環境により変動します。投資判断はご自身でご確認ください。
私がなぜ高配当ETFに興味を持ったか——それは「老後に自動的に収入が入ってくる仕組みを今から作りたい」と思ったからです。
S&P500の積立は「売ったときに初めて利益が出る」仕組みです。一方、高配当ETFは保有しているだけで定期的に配当が入ってくる。老後に売らずに配当だけで生活費を補えれば、相場の暴落時に焦って売る必要がなくなる——この発想で成長投資枠に高配当ETFを組み入れています。
・売却タイミングに迷いたくない人(保有し続けて配当をもらう戦略)
・S&P500一本では不安で分散を強化したい人
・配当が非課税になるNISAのメリットを最大化したい人
不動産で分配金の柱を作りたい方へ:→ JリートETFはどれを選ぶ?1343・1476・1660の利回りと分配月を比較
使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)
2026年現在、戦争・インフレ・米国債務問題と地政学リスクが高まるなか、金ETFを成長投資枠で購入してポートフォリオのリスク分散を図る使い方が注目されています。
株と金は値動きの方向が逆になりやすい性質があります。株が暴落する局面で金は上昇・維持される傾向があるため、ポートフォリオ全体の下落幅を抑える効果があります。
成長投資枠で買える主な金ETF
- 株暴落時のクッションになる
- インフレ・円安に強い
- 有事の際に価値が上がりやすい
- NISAで売却益が非課税になる
- 配当・利息が出ない
- 価格変動があり元本保証なし
- 短期では株より劣ることも
- 「保険」なので利益最大化には向かない
年間240万円の成長投資枠|タイプ別・配分シミュレーション
成長投資枠は年間240万円まで投資できます。では、その枠をどう配分すればいいのでしょうか。リスク許容度べつに、3つの配分パターンをまとめました。
| タイプ | 投資信託(積立の追加) | 高配当株ETF | 金ETF | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| 安定重視 | 180万円(75%) | 36万円(15%) | 24万円(10%) | とにかく手間をかけず、着実に増やしたい方 |
| バランス型 | 120万円(50%) | 72万円(30%) | 48万円(20%) | 値上がりと配当、両方をねらいたい40代に人気 |
| 配当重視 | 60万円(25%) | 144万円(60%) | 36万円(15%) | 早めに「配当というキャッシュフロー」を作りたい方 |
(出典:金融庁「新しいNISA」の年間投資枠をもとに、配分例を筆者が試算した参考値です)
配分に迷う方へ:まずは「バランス型」を起点に、ご自身のリスク許容度に合わせて配分を前後させると考えやすいです。無理に3つすべてを使う必要はなく、①の追加購入だけでも十分に有効です。
想定ケース(仮の数字):年間の上限240万円を、分配利回り3.5%の高配当ETFに入れると、分配金は年約8.4万円です。国内ETFで受取方法を「株式数比例配分方式」にすれば非課税で約8.4万円、米国ETFは現地課税10%が引かれて約7.6万円になります。分配金は「口座で非課税」でも、米国ETFは10%が戻らない点を先に知っておくと、銘柄選びで迷いません。詳しくはNISAの高配当株・ETFは買うべき?、全体の組み方はS&P500とオルカン、どっちがいい?で解説しています。
3つの使い方を比較:あなたはどれを選ぶ?
成長投資枠でやってはいけないこと
よくある質問
- 成長投資枠は「つみたて投資枠の次に使う枠」。先につみたて投資枠とiDeCoを最大活用してから使う
- 使い方①はS&P500の追加購入。最もシンプルで迷いがない
- 使い方②は高配当ETF(VYM・HDV・SPYD等)で配当収入を非課税で得る。老後の現金フロー作りに有効
- 使い方③は金ETF(1328・314A等)でリスク分散。ポートフォリオの10〜15%が目安
- 3つを組み合わせる(S&P500+高配当ETF+金ETF)のが40代の成長投資枠の理想的な活用法
- 個別株集中・毎月分配型・短期売買・テーマ型集中は成長投資枠のNG活用
- 迷うなら使わなくてよい。つみたて投資枠だけで十分という選択も正しい
合わせて読みたい記事
あわせて読みたいNISAの関連記事



コメント