「新NISAをはじめてみたいけれど、SBI証券と楽天証券、いったいどっちを選べばいいの?」——そんなふうに、口座びらきの一歩手前で立ちどまってしまう人は、とても多いです。どちらも人気のネット証券で、正直なところ「大きく失敗する選択肢」ではありません。それでも、自分の暮らしにあうほうを選べると、あとの続けやすさがぐっと変わってきます。
このページでは、投資が初めての人でも迷わないように、2社のちがいを「やさしいことば」で、ていねいに整理していきます。手数料やポイント、アプリの使いやすさなど、初心者が後悔しやすいポイントにしぼってお話ししますね。
まずは結論:どちらを選んでも「新NISAのオルカン」は買えます
いちばん大事なことから、さきにお伝えします。SBI証券でも楽天証券でも、新NISAで人気の投資信託(オルカンやS&P500など)はどちらも買えます。つまり、「どっちを選ぶと将来もらえるお金が大きく変わる」ということは、基本的にありません。
では何がちがうのか。ざっくり言うと、ちがいは「ポイントの貯まりやすさ」「アプリの使い心地」「ふだん使っているサービスとの相性」の3つです。まずは全体像を、かんたんな表で見てみましょう。
| くらべる点 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 投資信託の本数 | 約2,600本 | 約2,600本前後 |
| クレカ積立の還元 | 最大3.0%(カード・年間利用額しだい) | 楽天カードで0.5〜1.0% |
| たまるポイント | Vポイント・Pontaポイント | 楽天ポイント |
| 操作のかんたんさ | やや多機能 | 初心者にやさしい |
| NISA口座の人気 | 総合口座数トップクラス | NISA口座の開設数が多い |
このように、商品のラインナップはほぼ互角です。だからこそ、選ぶときは「数字の大きさ」よりも「自分が続けやすいかどうか」で考えると、しっくりくるはずです。
💡 出口のことまで知っておきたい方へ:→ 新NISAはいつ・いくら取り崩す?40代から考える『4%ルール』と出口シミュレーション
そもそも新NISAって、どんな制度?
証券会社を選ぶ前に、新NISAのしくみもかるく押さえておきましょう。むずかしくないので安心してくださいね。新NISAは、かんたんに言うと「投資でふえたお金にかかる税金が、まるごと0円になる」おトクな制度です。
ふつう、投資で利益が出ると、そこに約20%の税金がかかります。たとえば10万円もうけても、手もとに残るのは8万円ほど。ところが新NISAの中で投資をすると、この税金がまるごとかからず、10万円がそのまま自分のものになります。これは、とても大きなちがいですよね。
| わく(枠)の名前 | 年間で使える上限 | むいている使い方 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 年120万円まで | 毎月こつこつの積立 |
| 成長投資枠 | 年240万円まで | 個別株や幅広い投信 |
初心者の人は、まず「つみたて投資枠」で、毎月きまった額をコツコツ積み立てるところから始めれば十分です。むずかしい銘柄えらびをしなくても、オルカン(全世界株式)などの人気の投資信託を1本えらぶだけで、世界中に分散投資ができます。
ちがい①:ポイントの貯まりやすさで選ぶ
新NISAは、毎月こつこつ積み立てていく人が多いです。その積立をクレジットカードで支払うと、金額に応じてポイントがもらえるのがネット証券の魅力です。ここは2社で少し個性が出ます。
SBI証券は、カードの種類と年間の利用額によって、クレカ積立の還元率が最大3.0%までのびます。出典:SOICO「SBI証券と楽天証券はどっちがおすすめ?」(2025年12月) ただし、高い還元をねらうには年会費のかかる上位カードや、それなりの年間利用額が必要になる点は、あたまに入れておきたいところです。
いっぽう楽天証券は、年会費無料の楽天カードでも、しっかり還元がもらえるのがうれしいポイントです。積み立てるファンドによって0.5〜1.0%と幅はありますが、「特別なカードを用意しなくても始められる」手軽さがあります。出典:新NISAナビ「SBI証券と楽天証券の新NISAを徹底比較」
| タイプ | 相性がよいのは | 理由 |
|---|---|---|
| 年会費無料でお得にしたい | 楽天証券 | 楽天カードだけで還元がもらえる |
| 高還元をとことん追いたい | SBI証券 | 条件しだいで還元率が高くのびる |
| 普段から楽天をよく使う | 楽天証券 | 楽天ポイントがまとまって貯まる |
ここで気をつけたいのが、クレカ積立の還元ルールは、各社ともに見直し(改定)が入りやすいという点です。出典:money-sense.net(2025年12月) いま何%かだけでなく、「自分が無理なく達成できる条件か」で見ておくと、あとでがっかりしにくくなります。
💡 老後資金もあわせて考えたい方へ:→ 2027年のiDeCo改正で何が変わる?掛金引き上げと「改悪」ポイントを40代会社員向けに整理
ちがい②:アプリと画面の使いやすさで選ぶ
投資を長く続けるうえで、じつは「アプリの見やすさ」はとても大切です。毎月の積立設定や、資産の増減をチェックするのに、ストレスがないほうが自然と続けられるからです。
一般的に、はじめての人には楽天証券のほうが画面がすっきりしていて分かりやすいと言われます。楽天市場などのなじみのある雰囲気で、迷いにくいのが魅力です。SBI証券はできることが多いぶん、最初は少しだけ情報量が多く感じるかもしれません。出典:棚ぼたログ「SBI証券と楽天証券を両方使ってわかった」(2026年6月)
ただ、これは「慣れ」でほとんど解決する部分でもあります。数回さわれば、どちらも問題なく使えるようになりますので、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。
| 気にする点 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 画面の分かりやすさ | △ 多機能で情報量が多い | ◎ すっきりして初心者向き |
| できることの多さ | ◎ 幅広い商品にも対応 | ○ 必要十分 |
| 慣れるまでの早さ | ○ | ◎ |
ちがい③:ふだん使うサービスとの相性で選ぶ
じつは、いちばん後悔しにくい選び方が、この「生活との相性」で決める方法です。証券会社そのものの性能より、あなたの毎日にどれだけなじむかのほうが、続けやすさに直結します。
目安として、次のように考えるとすっきりします。楽天市場や楽天カードをよく使うなら楽天証券、三井住友カードやVポイント、Pontaポイントをよく使うならSBI証券、という具合です。ためたポイントを、そのまま投資にまわせるのも、両社の共通した便利なところです。出典:株探「SBI証券と楽天証券はどっちがおすすめ?NISAなど13項目を比較」(2026年6月)
| ふだんの生活 | おすすめ | ひとこと |
|---|---|---|
| 楽天市場・楽天カードをよく使う | 楽天証券 | 楽天ポイントの経済圏でまとまる |
| 三井住友カード・Vポイント派 | SBI証券 | Vポイントが貯めやすい |
| コンビニでPontaをよく使う | SBI証券 | Pontaポイントにも対応 |
| とくにこだわりがない | どちらでもOK | アプリの見やすさで選んで良い |
💡 まずは資産づくりの全体像をつかみたい方へ:→ 新NISAの取り崩しと『4%ルール』のきほん
初心者が後悔しやすい3つのポイント
ここでは、あとから「しまった…」となりやすい点を、さきに3つお伝えしておきます。知っておくだけで、ぐっと安心して始められます。
1つめは、還元率の高さだけで決めてしまうことです。高還元には「上位カード」や「高い年間利用額」といった条件がつくことが多いため、条件を満たせないと、思ったほどお得にならない場合があります。
2つめは、NISA口座は原則1人1つの金融機関でしか持てないという点です。同じ年に2社で同時に新NISAを使うことはできません。出典:マネイロ「NISA口座はどこがいい?」(2026年6月) あとから変更もできますが、手つづきに少し手間がかかるので、最初の1社は落ちついて選びましょう。
3つめは、口座を作っただけで満足してしまうことです。大切なのは、少額でもいいので実際に積立をスタートし、長く続けることです。投資は「早く始めて、こつこつ続ける」ほど、時間を味方につけやすくなります。
| 後悔ポイント | どうすればいい? |
|---|---|
| 還元率だけで選ぶ | 自分が満たせる条件かで判断する |
| あとから口座を変えたくなる | 生活との相性で最初に選ぶ |
| 作って放置してしまう | 少額でもすぐに積立を始める |
迷ったときの、かんたんな決め方
ここまで読んでも「やっぱり決めきれない…」という人もいますよね。そんなときは、つぎのシンプルな考え方で選んでみてください。
| あなたのタイプ | 選ぶなら |
|---|---|
| とにかく分かりやすく始めたい | 楽天証券 |
| 楽天のサービスをよく使う | 楽天証券 |
| ポイントをとことん追いたい | SBI証券 |
| 三井住友カード・Vポイント派 | SBI証券 |
| 正直どちらでもよい | アプリを見て「好き」と思ったほう |
くりかえしになりますが、「選ぶのに時間をかけすぎて、いつまでも始められない」ほうが、じつはいちばんもったいないです。どちらも良い証券会社ですから、ピンときたほうで、まずは一歩ふみだしてみてくださいね。
💡 40代からの資産づくりを整理したい方へ:→ iDeCo改正のポイントを40代会社員向けにやさしく整理
口座開設から積立スタートまでの3ステップ
選ぶ証券会社が決まったら、あとはとてもかんたんです。スマホひとつで、口座びらきから積立の設定まで完結できます。ながれをざっくり見ておきましょう。
| ステップ | やること | かかる時間の目安 |
|---|---|---|
| ①口座を申しこむ | 本人確認書類とマイナンバーを用意して申請 | 約10〜20分 |
| ②審査・開設 | 数日待つと口座ができあがる | 数日ほど |
| ③積立を設定 | ファンドと毎月の金額をえらぶ | 約5分 |
ポイントは、本人確認をスマホで写真をとって進める「オンライン申込」を使うと、いちばん早いことです。郵送でのやりとりよりも、ぐっとスピーディーに始められます。積立の金額はまずは月1,000円〜3,000円くらいの、無理のない額から始めるのがおすすめです。
よくある質問(Q&A)
Q. SBIと楽天、両方の口座を作ってもいいですか?
A. 総合口座は両方持てます。ただし新NISAが使えるのは、そのうち1社だけです。まずはメインを1社に決めましょう。
Q. あとから証券会社を変えられますか?
A. 変えられます。ただし手つづきに少し時間がかかるため、最初に生活との相性で選んでおくのがおすすめです。
Q. いくらから始められますか?
A. どちらも100円から積立できます。まずは無理のない金額から始めて、慣れてきたら増やしていけば大丈夫です。
💡 もっと投資の基本を知りたい方へ:→ 新NISAの出口戦略と取り崩しのきほん
まとめ:どちらも正解、大事なのは「早く始めて続けること」
ここまで、SBI証券と楽天証券のちがいを見てきました。あらためて整理すると、商品のラインナップはほぼ互角で、ちがいは「ポイント」「アプリの使い心地」「生活との相性」にあります。
迷ったら、分かりやすさ重視なら楽天証券、ポイントを追うならSBI証券、と覚えておけば十分です。そして何より、少額でもいいので早めに始めて、長く続けることが、いちばんの近道になります。あなたの資産づくりの第一歩を、やさしく応援しています。

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