NISAを途中でやめるとどうなる?今やめたらいくら減るか計算|やめる・減額・一時停止の判断フロー【2026】

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NISAを途中でやめるとどうなる?今やめたらいくら減るか計算

NISAをやめたい…でも、やめたら損する?

先に結論:NISAは途中でやめてもペナルティや手数料はありません。ただし、売ってしまうと「これから増えるはずだった分」と「その年の非課税枠」を失います。

多くの場合、正解は「やめる」ではなく「減額」か「一時停止」です。売らずに持ち続けるだけでも、資産は育ち続けます。

この記事では、「今やめたら、続けた場合よりいくら減るか」がわかる計算ツールと、やめる・減額・一時停止を選べるフローチャートを用意しました。コロナショックで逆に積立額を2倍にした私の体験もあわせて紹介します。

! 2026年10月6日に全面更新しました。計算ツールと判断フローチャートを追加し、制度の内容を2026年時点で見直しています。この記事は特定の商品の売買をすすめるものではありません。
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NISAを途中でやめても「ペナルティ」はない

まず安心してほしいのは、NISAはいつ売っても、積立をいつ止めても、罰金や違約金はかからないということです。iDeCoのように60歳まで引き出せない制度とは違います。

  • 売却はいつでもOK:利益が出ていても税金はかかりません
  • 積立の停止・金額変更もいつでもOK:証券会社の画面で設定を変えるだけ
  • 売った分の枠は翌年に復活:買ったときの金額(簿価)ぶん、生涯枠1,800万円が翌年以降に戻ります

では何が問題なのか。それは「やめた瞬間」ではなく、やめたあとの10年、20年に表れます。

NISAをやめると失う2つのもの

【図解】売却してやめたときに失うもの

①

複利で増える時間

増えた分がさらに増える「複利」は、時間が長いほど効きます。途中で売ると、それまで育てた土台がゼロに戻ります。

②

その年の非課税枠

年間の投資枠(つみたて120万円・成長240万円)は、売ってもその年のうちには戻りません。復活は翌年以降です。

NISAの外(課税口座)で同じ利益を出すと、利益の20.315%が税金で引かれます。NISAをやめて課税口座で投資し直すのは、いちばんもったいない形です。

【フローチャート】やめる・減額・一時停止、どれを選ぶ?

「やめたい」と思った理由によって、選ぶべき行動は変わります。上から順に、当てはまるかどうかで進んでください。

【図解】NISAをどうするか判断フローチャート

Q1. 1年以内に使う予定のお金が足りない?
(教育費・住宅の頭金・失業・病気など)
はい ↓
いいえ → Q2へ

▶ 必要な分だけ「売却」

全部ではなく足りない額だけ売る。利益が出ている商品から売っても税金はかかりません。積立は減額して続けられないか検討。

Q2. 毎月の積立で、生活費が苦しい?
はい ↓
いいえ → Q3へ

▶ 「減額」または「一時停止」

保有している分は売らずにそのまま。毎月の積立額を下げるか、生活が落ち着くまで止める。最低100円から続けられる証券会社も多いです。

Q3. 相場の下落が怖くて、やめたい?
はい ↓
いいえ → Q4へ

▶ 「続ける」(売らない)

下落中は同じ金額で多くの口数を買える時期です。売ると損失が確定します。不安ならアプリを見る回数を減らしましょう。

Q4. 選んだ商品・証券会社に不満がある?
はい ↓
いいえ ↓

▶ 積立先・口座を変更

売らずにこれからの積立先だけ変える。口座の金融機関は年1回変更できます。

▶ そのまま続ける

やめる理由が見つからないなら、続けるのがいちばん有利です。

一般的な考え方を整理したものです。家計の状況によって最適な判断は変わります。

今やめたら、続けた場合よりいくら減る?計算ツール

今の評価額と毎月の積立額を入れると、「続ける」「減額」「一時停止」「積立だけ停止」「全部売却」の5つで、将来の金額がどれだけ違うかを比べられます。

毎月複利で計算。どのパターンも毎月の予算は同じとし、投資に回さなかったお金と売却したお金は預金(年0.3%と仮定)に置いた場合で比べています。実際の運用成績は相場によって変わり、元本割れすることもあります。

初期値(評価額300万円・毎月3万円・20年・年4%)で計算すると、全部売却した場合は、続けた場合より約700万円少なくなります。一方、月1万円に減額した場合の差は約240万円、1年だけ一時停止した場合は約40万円にとどまります。「やめる」と「減らす・休む」の差は、それだけ大きいのです。

NISAをやめると失う2つのもの① 複利で増える時間途中で売ると育てた土台がゼロに② その年の非課税枠売ってもその年は戻らない(復活は翌年以降)
【図解】本文の2つ

やめる・減額・一時停止、3つの違い

全部売却してやめる減額一時停止
持っている資産現金になるそのまま運用そのまま運用
毎月の負担0円減る0円
非課税枠翌年以降に復活影響なし影響なし
再開のしやすさ気持ちの面で難しい金額を戻すだけ設定を戻すだけ
向いている状況まとまったお金が今すぐ必要家計が少し苦しい一時的な出費(出産・転職など)

ポイントは、減額と一時停止は「持っている資産を手放さない」ということです。積立を止めても、すでに買った分は運用が続きます。

全部売却してやめる・減額・一時停止全部売却してやめる現金になる毎月の負担は0円非課税枠は翌年以降に復活再開は気持ちの面で難しい減額・一時停止資産はそのまま運用減額:毎月の負担が減る/一時停止:0円非課税枠への影響なし再開は金額や設定を戻すだけ
【図解】本文の比較表を並べたもの

最も避けるべきパターン:「暴落したから売る」

NISAをやめる理由で、いちばん後悔につながりやすいのが「下がって怖くなったから売る」です。

【図解】コロナショックで「売った人」と「続けた人」

100 3月 底 約−34% 底で売った人:損失が確定 続けた人:年内に回復 2020年1月 8月 高値を回復 12月

S&P500(米ドル建て)の2020年の動きを単純化したイメージです。2月の高値から3月23日までに約34%下落し、8月に高値を回復しました。

暴落の底で売ると、その後の回復を受け取れません。しかも、いつが底かは、あとにならないとわかりません。だからこそ「下がったから売る」は、もっとも損をしやすい行動なのです。

判断フローチャートの結論1年以内に使うお金が足りない必要な分だけ売却積立で生活費が苦しい減額または一時停止相場の下落が怖い続ける(売らない)商品・証券会社に不満積立先・口座を変更
【図解】本文のフローチャートを整理したもの

実体験:コロナショックで、私は積立額を2倍にした

私は30代前半から積立投資を続けています。いちばん「やめたい」と思ったのは、2020年のコロナショックでした。1か月ほどで評価額が3割以上減り、毎日アプリを開いては気持ちが沈んでいきました。

それでも私が選んだのは、売ることではなく積立の掛け金を2倍にすることでした。

【図解】暴落時に私がやった3つのこと

1

お金を使う目的を書き出した

「いつ、何のために使うお金か」を紙に書き、20年後のための積立だと確認し直した。

2

掛け金を一時的に2倍にした

値下がりした時期は、同じ金額で多くの口数を買える。「安売りセール」と考えて買い増した。

3

アプリを見る回数を減らした

毎日見るから不安になる。週1回に減らしたら、気持ちがずっと楽になった。

筆者個人の経験です。積立額を増やすのは、生活費に余裕がある場合に限ります。

結果として、相場はその年のうちに回復し、暴落時に多めに買った分が大きく育ちました。あのとき売っていたら、その後の回復をまるごと逃していたはずです。

ただし、これは生活費に余裕があったからできたことです。家計が苦しいときに無理に増やす必要はありません。そういうときこそ、上のフローチャートの「減額」や「一時停止」を選んでください。

NISAを売却してもよい、正当な理由

もちろん、売ることが正解のケースもあります。

  • 使う目的が来たとき:教育費・住宅購入・老後の生活費など、もともと使う予定だったお金
  • 生活費が足りないとき:失業・病気などで、借金をするよりは売る方が合理的
  • 高金利の借金があるとき:カードローンやリボ払いの返済を優先する方が確実に得
  • 使う時期が近づいたとき:数年以内に使うお金は、少しずつ売って預金に移すのも有効

どれも共通するのは、「相場」ではなく「自分の生活」が理由だということです。

NISAを売却してもよい正当な理由使う目的が来たとき教育費・住宅購入・老後の生活費生活費が足りないとき失業・病気など高金利の借金があるときカードローン・リボ払い使う時期が近づいたとき少しずつ売って預金へ
【図解】本文の4つの理由。共通するのは「相場」ではなく「自分の生活」が理由です

まとめ|「やめる」前に、まず「減らす」

  1. NISAは途中でやめてもペナルティなし。でも失う将来の金額は大きい
  2. 家計が苦しいなら減額・一時停止。持っている分は売らない
  3. 暴落が怖いだけなら売らずに続ける。アプリを見る回数を減らす
  4. 売るのは使う目的が来たとき。必要な分だけにする

よくある質問

Q. NISAを途中でやめるとペナルティはありますか?

ありません。NISAはいつでも売却や積立の停止ができ、罰金や手数料はかかりません。売却した場合、利益に税金もかかりません。ただし、売却すると将来の運用益と、その年の非課税枠を失います。

Q. NISAで売った分の枠は戻りますか?

売却した商品の買付金額(簿価)の分だけ、生涯投資枠1,800万円が翌年以降に復活します。ただし年間投資枠(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)は、売却しても同じ年のうちには戻りません。

Q. 積立を一時停止すると、持っている投資信託はどうなりますか?

そのまま保有され、運用が続きます。積立を止めても売却されることはありません。生活が落ち着いたら、証券会社で積立設定を戻すだけで再開できます。

Q. 暴落したらNISAはやめるべきですか?

下落を理由に売ると、損失が確定し、その後の回復を受け取れません。2020年のコロナショックでは、S&P500は約1か月で約34%下落しましたが、同じ年の8月には高値を回復しました。生活費に問題がなければ、売らずに続けるのが基本です。

Q. 減額と一時停止、どちらがいいですか?

毎月の負担を少しでも続けられるなら減額、出産や転職などで数か月だけ余裕がないなら一時停止が向いています。どちらも保有している資産は運用が続くため、全部売却するより将来の金額は大きく残ります。

主な参考資料

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の売買をすすめるものではありません。投資は元本割れのリスクがあります。最終的な判断はご自身で行ってください。

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