NISAで高配当株は買うべきか?40代会社員が実際に試してわかったこと

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NISAで高配当株は買うべきか?40代会社員が実際に試してわかったこと

📅 2026年3月
⏱ 約9分

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「NISAでS&P500を積み立てているけど、高配当株も気になっている」
「インデックス投資と高配当投資、どちらが40代に向いているか知りたい」
「実際に高配当株をNISAで買った人のリアルな感想を聞きたい」

こうした疑問を持つ40代は多いです。高配当株投資はSNSでも話題になり、「配当金で生活費を補う」という夢のあるイメージが広まっています。

この記事では、実際にNISAの成長投資枠で高配当ETFを購入してわかったこと・感じたことを正直に書きます。メリットだけでなく、やってみてわかったデメリット・誤算も含めてお伝えします。

📌 この記事の結論(先に読みたい方へ)
  • NISAで高配当株を買うことは有効。ただし「メインではなくサブ」が40代の正解
  • 最大のメリットは「配当が非課税になること」。通常20%かかる税金がゼロになる
  • 個別の高配当株より高配当ETF(VYM・HDV等)の方がリスク分散できて安心
  • 「配当だけで生活する」には資産規模が必要。40代ではまず資産を作ることが優先
  • インデックス投資(S&P500)と高配当投資を組み合わせるのが現実的な戦略

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NISAで高配当株を買う最大のメリット:配当が非課税になる

高配当株投資をNISA口座でやる最大の理由は、「配当金への課税がゼロになること」です。

通常、株の配当金には約20.315%の税金がかかります。NISA口座で保有すれば、この税金が完全にゼロになります。

保有口座 配当への課税 年間配当100万円の場合
特定口座(通常) 約20.315% 手取り約797,000円
NISA口座 0%(非課税) 手取り1,000,000円
差額 —— 約203,000円の節税

年間配当100万円なら約20万円の差。これが毎年積み重なると大きな差になります。長期保有・高配当投資とNISAの相性は非常に良いのです。

✅ NISAで高配当株を買う3つのメリット

配当金が非課税:毎年の配当に約20%かかる税金がゼロになる
売却益も非課税:値上がりして売った場合の利益も非課税
精神的な安定:保有しているだけで定期的に配当が入り、「持ち続ける動機」になる

インデックス投資 vs 高配当投資:40代はどちらが向いているか

よく議論になる「インデックス投資と高配当投資、どちらが正解か」という問いに答えます。結論から言えば、どちらが「正解」ではなく、目的に応じて使い分けるものです。

比較項目 インデックス投資(S&P500等) 高配当投資(高配当株・ETF)
資産成長スピード ◎ 長期では最強 ○ 中程度(配当再投資で複利効果あり)
定期的な現金収入 △ 売らないと現金化できない ◎ 配当として定期的に受け取れる
暴落時の精神的負担 △ 配当ゼロ・評価額のみ下落 ○ 配当が続くので持ちやすい
手間・管理の楽さ ◎ 積立放置でOK ○ ETFなら比較的楽
老後の取り崩しやすさ △ 自分で売却して現金化が必要 ◎ 配当を生活費に充てやすい
40代における優先度 ◎ メインの積立はここ ○ サブとして組み合わせる
💡 40代の結論

資産を最大化したいならインデックス投資がメイン。老後の現金フローを今から育てたいなら高配当投資をサブで組み合わせるのが現実的です。どちらか一方に絞る必要はありません。

個別高配当株 vs 高配当ETF:40代が選ぶべきはどちら

「高配当投資」と一口に言っても、個別株を選ぶ方法高配当ETFを買う方法の2つがあります。この違いは大きい。

個別高配当株
  • 1社の業績悪化で大幅下落・減配リスクあり
  • 銘柄選びに時間・知識が必要
  • 集中しすぎると老後資金が危険
  • うまくいけば高いリターンも狙える
  • → 40代の老後資金メインには非推奨
高配当ETF
  • 数十〜数百銘柄に自動分散される
  • 1社が減配・倒産しても影響が小さい
  • 銘柄選びの手間がかからない
  • 低コストで運用できる
  • → 40代の高配当投資入門に最適

40代の老後資金としてNISAで高配当投資をするなら、個別株よりETFを選ぶのが圧倒的におすすめです。分散・低コスト・手間いらずの三拍子が揃っています。

NISAの成長投資枠で買える高配当ETF一覧

米国高配当ETF(ドル建て)

ティッカー 銘柄名 利回り目安 組入銘柄数 特徴
VYM バンガード・米国高配当株式ETF 約3〜3.5% 約470銘柄 最も広く分散。安定性重視の定番
HDV iシェアーズ・コア米国高配当株ETF 約3.5〜4% 約75銘柄 財務健全な高配当株に絞る。エネルギー・ヘルスケア中心
SPYD SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF 約4〜5% 約80銘柄 S&P500の高配当上位80銘柄。利回りは高いが値動きも大きめ

国内高配当ETF(円建て・為替リスクなし)

コード 銘柄名 利回り目安 特徴
1488 iFreeETF TOPIX高配当40指数 約3〜4% 国内高配当株40銘柄。為替リスクなし
1577 NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 約3〜4% 国内高配当株70銘柄。分散が広い

※利回りは市場環境により変動します。投資判断はご自身でご確認ください。

実際に試してわかったこと:良かった点・誤算だった点

実体験

NISAの成長投資枠でVYMとHDVを購入し始めてから、正直に言うと「思っていたよりも地味だった」というのが最初の感想です。

SNSでは「配当金で毎月○万円入った」という投稿が目立ちます。でも現実は、最初の数年は配当額が少なく、「大きな金額を長期間積み上げてようやく実感できる」ものだとわかりました。

一方で続けてみてよかったのは、「相場が下落しても配当が入ってくることで、売りたい気持ちが抑えられる」こと。S&P500だけのときは評価額が下がると不安になりましたが、配当が入ると「持っていることで収益が生まれている」という実感が持て、長期保有の継続につながっています。

良かった点

✅ 暴落時に「売りたい衝動」が減った
配当が入ってくるので「保有し続けることで利益が生まれている」という実感がある。評価額が下がっても「配当は変わらない」という安心感が長期保有を支えてくれる。
✅ 非課税の実感がわかりやすい
配当が振り込まれるたびに「これが非課税で受け取れている」という実感がある。S&P500の含み益は売るまで実感しにくいが、配当は定期的に「見える形」で確認できる。
✅ 老後のイメージが具体的になった
「この配当が月○万円になれば年金の補完になる」という計算ができるようになり、老後の資産計画が具体的になった。漠然とした不安が減った。

誤算だった点・注意が必要な点

⚠️ 最初の配当額は「期待より少ない」
利回り3%のETFに100万円投資しても、年間の配当は約3万円(月2,500円)です。「配当で生活する」には数千万円規模の資産が必要。最初から過剰な期待を持たないことが重要。
⚠️ S&P500と比べるとトータルリターンで劣る場面がある
長期のトータルリターン(配当再投資を含む)で比較すると、S&P500が高配当ETFを上回ることが多い。「資産を最大に増やす」という目的なら、インデックス投資の方が合理的な場合もある。
⚠️ 配当が出た分は「複利の外」に出てしまう
配当金は自動的に再投資されない(再投資の設定をしない限り)。配当を使ってしまうと複利効果が弱まる。「配当を再投資する」習慣を持たないと、資産成長が遅くなる。
⚠️ 米国ETFは為替リスクがある
VYM・HDV・SPYDはドル建てのため、円高になると円換算の配当・評価額が目減りする。為替リスクが気になる場合は国内ETF(円建て)を選ぶか、米国・国内を組み合わせる。

配当収入シミュレーション:いくら投資すれば月いくら受け取れるか

利回り3%の高配当ETFを保有した場合の年間・月間配当額の目安です。

保有額(元本) 年間配当(利回り3%) 月換算 NISA非課税効果(税金ゼロの差額)
100万円 約30,000円 約2,500円 約6,100円/年
300万円 約90,000円 約7,500円 約18,300円/年
500万円 約150,000円 約12,500円 約30,500円/年
1,000万円 約300,000円 約25,000円 約61,000円/年
2,000万円 約600,000円 約50,000円 約122,000円/年

※利回り3%・NISA非課税(税率20.315%との差額)での概算。実際の配当は変動します。

💡 現実的な目標設定

「配当で月5万円を受け取る」には約2,000万円の高配当ETF保有が必要です(利回り3%の場合)。40代で今すぐ実現するのは難しいですが、まずS&P500で資産を増やしてから、老後に向けて高配当ETFに一部シフトするという戦略が現実的です。

40代のNISA活用:推奨ポートフォリオ例

インデックス投資と高配当投資を組み合わせた、40代向けのNISA活用例を提案します。

パターン① シンプル重視(迷いたくない人向け)
つみたて投資枠:S&P500インデックス
100%

成長投資枠は使わず、まずつみたて投資枠だけで20年積み立てるシンプル戦略。これだけで十分という考え方も正しい。

パターン② バランス型(資産成長+配当収入の両立)
つみたて投資枠:S&P500
70%
成長投資枠:高配当ETF(VYM等)
20%
成長投資枠:金ETF
10%

40代の標準的な分散ポートフォリオ。S&P500で資産成長を狙いながら、高配当ETFで配当収入の種を蒔き、金ETFでリスク分散する。

パターン③ 配当重視型(老後の現金フローを意識する人向け)
つみたて投資枠:S&P500
50%
成長投資枠:米国高配当ETF(VYM・HDV・SPYD)
30%
成長投資枠:国内高配当ETF
20%

老後の配当収入を意識している人向け。米国・国内の高配当ETFを組み合わせて為替リスクも分散する。

よくある質問

Q
NISAで高配当株を買うとき、成長投資枠とつみたて投資枠どちらを使いますか?
成長投資枠を使います。高配当ETF(VYM・HDVなど)はつみたて投資枠の対象外のため、成長投資枠でのみ購入できます。つみたて投資枠はS&P500・オルカンなどの低コストインデックスファンドに使いましょう。
Q
VYM・HDV・SPYDはどれを選べばいいですか?
安定性重視ならVYM、利回り重視ならSPYD、その中間ならHDVという選び方が一般的です。1つに絞る必要はなく、VYMとHDVを半分ずつ買うなど組み合わせも有効です。迷う場合はVYMから始めるのがおすすめです。
Q
高配当株投資はS&P500より儲かりますか?
トータルリターン(配当再投資含む)では、長期的にS&P500が高配当ETFを上回ることが多いです。「高配当投資はS&P500より儲かる」とは言えません。ただし定期的な配当収入・精神的安定という点では高配当投資に強みがあります。目的に応じて使い分けるのが正解です。
Q
配当金の受け取り方はどうなりますか?
証券口座に現金として入金されます(ETFの種類によって年1〜4回)。NISA口座での保有なら非課税で受け取れます。受け取った配当金は自動再投資されないため、再投資したい場合は自分で追加購入する必要があります。
Q
40代で今から高配当投資を始めても遅くないですか?
遅くありません。65歳の老後までに20年以上あれば、今から始めた高配当ETFの配当は老後に大きな収入源になり得ます。「今すぐ大きな配当は無理でも、20年後に備えて種を蒔く」という発想で始めることが重要です。

📌 この記事のまとめ
  • NISAで高配当株を買うことは有効。配当が非課税になるメリットは大きい
  • 40代の基本は「インデックス投資(S&P500)をメイン、高配当ETFをサブ」の組み合わせ
  • 個別高配当株より高配当ETF(VYM・HDV・SPYD等)の方がリスク分散できて40代向き
  • 実際に試してわかったこと:暴落時に売りたい衝動が減り、長期保有の継続につながる
  • 誤算だった点:最初の配当額は期待より少ない。「配当生活」には数千万円規模が必要
  • 配当月5万円を受け取るには利回り3%で約2,000万円の保有が必要。まず資産を増やすことが優先
  • S&P500で資産を作りながら高配当ETFで配当収入の種を蒔く、長期的な複線戦略が40代の現実解

※この記事は筆者の実体験と公開情報をもとにした情報提供を目的としています。特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。資産運用には元本割れのリスクがあります。実際の投資判断はご自身の責任において行ってください。

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