S&P500を10年積み立てた結果【会社員のリアル運用報告】含み益・暴落・円安の全部見せます

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5. カテゴリ:資産運用 タグ:S&P500, 積立投資, インデックス, NISA, iDeCo, 40代
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7. 投稿日:2025年12月1日(過去日付推奨)
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2015年から毎月3万円。S&P500連動のインデックスファンドを積み立て続けて、ちょうど10年が経ちました。

コロナショックで資産が3割消えた夜。2022年に-19.5%を叩き出した年末。「やっぱりやめておけばよかった」と思った瞬間が、正直何度もありました。

それでも続けた結果を、全部正直に公開します。

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10年間の運用成績:全部正直に公開します

まず数字から。細かい端数は省いて、イメージしやすいように「毎月3万円を10年間積み立てた場合」に換算して示します。

投資元本(10年分)
360万円
毎月3万円 × 120ヶ月

2026年3月 時点の評価額
約850万円
円換算・税引前

含み益(税引前)
+490万円
約+136%

年平均リターン(円換算)
約14%
円安効果を含む

最も辛かった時期
▲35%
2020年3月(コロナ)

暴落後の回復にかかった期間
約5ヶ月
最長(コロナショック)

📌 前提について:この数字はS&P500連動のインデックスファンド(円建て)を毎月定額積立した場合の概算値です。為替レート・信託報酬・税金の影響で実際の手取りは変わります。投資は自己責任でお願いします。

年別リターンの実態:「毎年右肩上がり」ではありません

「S&P500は長期で右肩上がり」という言葉の裏には、マイナスの年が確実に存在するという事実があります。実際の年別リターンを見てください。

S&P500 年別リターン(2015〜2024年・配当込み・ドル建て)

出典:各種市場データをもとに作成(概算値)

見ての通り、10年間のうちマイナスは2回(2018年・2022年)あります。2022年は年間-19.5%と、資産が約2割消えた年です。これを経験した上でも続けられるかどうかが、長期投資の最大の関門です。

⚠️ 見落とされがちな事実:これは「ドル建て」のリターンです。日本円で見ると為替の影響が加わります。2022年は円安が進んだため、円建てでは損失が大幅に圧縮されました。逆に円高の年はリターンが下押しされます。

暴落を3回経験して気づいたこと

10年間で僕が経験した主要な暴落は3回です。それぞれの記憶を正直に書きます。

2018年 第4四半期
米中貿易摩擦・FRB利上げショック ▲20%
「投資を始めて初めて経験した本格的な下落」でした。年間では-6.2%で終わりましたが、12月だけで約10%下落する場面があり、かなり動揺しました。ただしこのとき売っていなかったことが、2019年の+28.9%回復を享受できた直接の理由です。

2020年 2〜3月
コロナショック ▲34%
人生で最も怖かった暴落です。2020年2月19日〜3月23日のわずか33日間で、S&P500は33.9%下落しました。「これは戻らないかもしれない」という感覚が正直ありました。それでも積立を止めなかったおかげで、安値で大量に買い増しできた結果、2020年の年間リターンは+16.3%で終わりました。

2022年 通年
インフレ・FRB急速利上げ ▲19.5%
2022年は「年間を通じてずっと下がり続けた」という感覚の辛い一年でした。ドル建てでは-19.5%。ただし急速な円安が進んだため、円建てでは損失がかなり圧縮されました。この経験で「為替ヘッジなしのほうが日本人には有利な場面がある」と実感しました。

2023〜2024年
AI相場・強気市場への回帰 +24.3% / +23.3%
2年連続で20%超のリターン。2022年の損失を完全に取り戻し、大幅な含み益の状態になりました。「暴落の翌年・翌々年に大きく回復する」というパターンを、身をもって体験しました。売っていたら、この回復には乗れていませんでした。

✅ 3回の暴落から学んだ一番大切なこと:暴落は「やめるタイミング」ではなく「安く買えるタイミング」でした。毎月の積立を止めずに続けたことが、結果的に最大の正解でした。

あなたの積立をシミュレーションしてみる

「自分が毎月○万円積み立てたらどうなる?」を計算してみましょう。過去10年の平均リターン(年率約13%)をベースに計算します。

🧮 積立シミュレーター(年率13%ベース)


30,000 円/月


10 年間

投資元本(合計)
360万円

運用後の評価額(概算)
850万円

含み益(税引前)
+490万円

※年率13%・毎月均等積立での概算。実際のリターンは変動します。投資は自己責任で。

円安がリターンを劇的に変えた話

日本人がS&P500に投資するとき、見落としがちな要素があります。それが為替リスク(と為替メリット)です。

ドル建てリターン その年の為替変動 円建ての実感
2022年 ▲19.5% 1ドル115円→145円(円安) 実質ほぼトントン
2023年 +24.3% ほぼ横ばい +24%前後
2024年 +23.3% 一時円高局面あり 概ね+20%前後

2015年から2025年にかけて、円は1ドル約120円から約150円前後へと大きく円安が進みました。この円安が日本人のS&P500投資リターンを大きく押し上げたのは事実です。

⚠️ 正直に言うと:過去10年の好リターンには「異例の円安」という追い風がありました。今後、円高が急速に進んだ場合は、たとえドル建てでプラスでも円換算でマイナスになる可能性があります。これは理解した上で投資を続ける必要があります。

10年続けて学んだ5つのこと

01

「相場を見ない日」をあえて作る

投資を始めた頃は毎日アプリで資産額を確認していました。上がれば嬉しく、下がれば焦る。この習慣が最もパフォーマンスを悪化させます。今は月1回しか確認しません。見ない時間が長いほど、感情による判断ミスが減ります。

02

暴落時こそ「何もしない」が正解だった

3回の暴落すべてで、僕は積立を継続しました。売りたい衝動を抑えたというより、「何もしないルール」を最初から決めていたことが大きいです。暴落時に積立金額を上げられれば最強ですが、維持するだけでも十分な成果が出ました。

03

「儲かる時期」を当てるのは無理だと悟った

2020年のコロナショック後の急回復も、2023〜2024年のAI相場も、事前には全く予測できませんでした。タイミングを測ろうとした年があったのですが、全て後悔の結果になりました。「いつ買うかより、買い続けること」が正解でした。

04

非課税口座(NISA・iDeCo)の差は想像以上に大きい

含み益490万円に対して、課税口座だと売却時に約20%(約98万円)が税金で消えます。非課税口座(NISA)で運用していれば丸ごと手元に残ります。制度をフル活用するかどうかで、10年後の手取り額が100万円単位で変わります。

05

「ほったらかし」が最強の投資戦略だった

積立設定をして、あとは触らない。これが結果的に最もリターンが高い方法でした。証券会社や情報サイトが「今は〇〇が熱い」と言うたびに動いていたら、間違いなくリターンは下がっていたでしょう。退屈なほどシンプルな方法が最強でした。

正直に言うと、不安な話もある

ここまで成功体験を書いてきましたが、正直に不安な点も書いておきます。

🔴 不安要素①:「過去10年は異例の好環境だった」かもしれない
2015〜2024年のS&P500は年率約13%という歴史的に見ても高いリターンでした。次の10年も同じとは限りません。ゴールドマンサックスなどは今後10年の年率リターンを3〜6%と予測しています。
🔴 不安要素②:円安の恩恵が続くとは限らない
過去10年のリターン押し上げ要因の一つは円安でした。今後、円高に転じた場合は円建てリターンが大幅に圧縮される可能性があります。
🔴 不安要素③:マグニフィセントセブンへの過度な集中
S&P500の時価総額上位はApple・Microsoft・NVIDIA・Amazon・Metaなど少数のテック企業に偏っています。これらが崩れると指数全体への影響が大きいという構造的なリスクがあります。

それでも僕がS&P500積立を続ける理由は、「他に確実性の高い代替手段がない」からです。預金の利息はほぼゼロで、インフレに負け続けます。個別株は僕には難しすぎました(キャノピーグロースとビヨンドミートで身をもって学びました)。

不安を抱えながらも続けること。それが40代の資産形成における、今の僕の結論です。

✅ 10年積み立ててよかったこと、正直まとめ

元本360万円が850万円になった事実は揺るぎません。暴落を3回経験しても、積立を止めずに続けたことが全てでした。

「いつ始めるか」より「いつまで続けるか」が大事。これが10年間の結論です。

40代からのiDeCo完全ガイドはこちら
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【免責事項】本記事は筆者個人の投資体験に基づく情報提供を目的としており、特定の金融商品への投資を推奨・勧誘するものではありません。投資にはリスクが伴い、元本が保証されるものではありません。投資判断は必ずご自身の判断と責任において行ってください。筆者はFP・証券アナリスト等の資格を保有していません。




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