NISAの成長投資枠は何を買えばいい?40代が選んだ3つの使い方【実践例】
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新NISAを始めた40代の多くが、この疑問にぶつかります。成長投資枠は年間240万円まで使えますが、対象商品が広すぎて逆に迷ってしまう人が続出しています。
この記事では、40代会社員が実際に成長投資枠で選んだ3つの使い方を実践例として紹介します。「全員に正解の使い方」はありませんが、考え方の軸を持つことで迷いがなくなります。
- 使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄でS&P500を追加購入(最もシンプル)
- 使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)
- 使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)
- 成長投資枠は「つみたて投資枠が埋まってから」が基本の順序
- 個別株への集中投資はリスクが高く、初心者・40代には非推奨
成長投資枠とつみたて投資枠の違いをおさらい
まず両者の違いを整理します。何が買えて、何が買えないかを理解することが成長投資枠活用の第一歩です。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間上限 | 120万円(月10万円) | 240万円(月20万円) |
| 買える商品 | 金融庁が選定した低コスト投信のみ(約340本) | 個別株・ETF・幅広い投信(約2,000本以上) |
| 購入方法 | 積立のみ | 積立・スポット購入どちらも可 |
| 向いている人 | 長期・積立・分散投資をしたい全員 | 高配当株・金ETF・個別株など幅広く使いたい人 |
| 税制優遇 | 運用益・配当が非課税 | 運用益・配当が非課税(同じ) |
通常、配当金には約20%の税金がかかります。高配当株からの配当や金ETFの売却益も同様です。成長投資枠を使えばこれが非課税になります。長期保有・高配当投資との相性が特に良い枠です。
成長投資枠を使う前に確認すべき順序
成長投資枠の話をする前に、まず確認してほしいことがあります。成長投資枠はつみたて投資枠の「次の枠」です。この順序を守らずに成長投資枠から始めると、長期資産形成の効率が落ちます。
成長投資枠は商品の自由度が高い反面、つみたて投資枠より「ハズレ商品」を選ぶリスクもあります。まずつみたて投資枠でS&P500・オルカンなどを積み立てるベースを作ってから、成長投資枠を活用するのが40代の堅実な戦略です。
使い方①:つみたて投資枠と同じ銘柄を追加購入する(最シンプル)
成長投資枠の最もシンプルな使い方は、つみたて投資枠で積み立てているS&P500・オルカンと同じ銘柄を成長投資枠でも購入することです。
・投資に時間をかけたくない人
・銘柄選びで迷いたくない人
・とにかくシンプルに資産を積み上げたい人
・余裕資金が月10万円を超えてきた人
成長投資枠でスポット購入する場合、購入タイミングを自分で決める必要があります。「今が高すぎる」と感じて購入を先延ばしにしてしまう人も多いです。迷うようであれば、成長投資枠でも「積立設定」にして自動化することをおすすめします。
使い方②:高配当株ETFで配当収入の柱を作る(40代に人気)
40代に特に人気の使い方が高配当株ETFを成長投資枠で購入して、配当収入を非課税で受け取る方法です。
通常、配当金には約20%の税金がかかります。NISA口座(成長投資枠)で保有すればこの税金がゼロになるため、高配当投資との相性が非常に良い。
代表的な高配当ETFの比較
| 銘柄 | 分配利回り目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| VYM(米国高配当ETF) | 約3〜3.5% | 米国の高配当株400銘柄に分散。安定性が高い |
| HDV(米国高配当ETF) | 約3.5〜4% | 財務健全な高配当株75銘柄。エネルギー・ヘルスケア中心 |
| SPYD(米国高配当ETF) | 約4〜5% | S&P500の高配当株80銘柄。利回りが高いが値動きも大きい |
| 日本高配当株ETF(国内) | 約3〜4% | 為替リスクなし。1306(TOPIX)や1488(高配当70)など |
※利回りは市場環境により変動します。投資判断はご自身でご確認ください。
私がなぜ高配当ETFに興味を持ったか——それは「老後に自動的に収入が入ってくる仕組みを今から作りたい」と思ったからです。
S&P500の積立は「売ったときに初めて利益が出る」仕組みです。一方、高配当ETFは保有しているだけで定期的に配当が入ってくる。老後に売らずに配当だけで生活費を補えれば、相場の暴落時に焦って売る必要がなくなる——この発想で成長投資枠に高配当ETFを組み入れています。
・老後に「配当収入」という定期的な収入源を作りたい人
・売却タイミングに迷いたくない人(保有し続けて配当をもらう戦略)
・S&P500一本では不安で分散を強化したい人
・配当が非課税になるNISAのメリットを最大化したい人
使い方③:金ETFでリスク分散を強化する(地政学リスクへの備え)
2026年現在、戦争・インフレ・米国債務問題と地政学リスクが高まるなか、金ETFを成長投資枠で購入してポートフォリオのリスク分散を図る使い方が注目されています。
株と金は値動きの方向が逆になりやすい性質があります。株が暴落する局面で金は上昇・維持される傾向があるため、ポートフォリオ全体の下落幅を抑える効果があります。
成長投資枠で買える主な金ETF
| 銘柄コード | 銘柄名 | 信託報酬 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1328 | NEXT FUNDS 金価格連動型 | 0.132% | 国内最低コスト水準。長期保有向き |
| 314A | iシェアーズ ゴールドETF | 0.22% | ブラックロック運用。2025年上場の新銘柄 |
| 1540 | 純金上場信託(現物国内保管型) | 0.44% | 国内保管。一定口数で現物引き出しも可能 |
- 株暴落時のクッションになる
- インフレ・円安に強い
- 有事の際に価値が上がりやすい
- NISAで売却益が非課税になる
- 配当・利息が出ない
- 価格変動があり元本保証なし
- 短期では株より劣ることも
- 「保険」なので利益最大化には向かない
ポートフォリオ全体の10〜15%を金ETFに充てるのが一般的な目安です。S&P500(つみたて投資枠)が80%・高配当ETF10%・金ETF10%という構成が40代のバランス型として参考になります。
3つの使い方を比較:あなたはどれを選ぶ?
| 使い方 | 手間 | リターン期待 | リスク | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| ①S&P500追加購入 | ◎ 最少 | ◎ 高め | △ 株100% | シンプル重視・余裕資金が増えた人 |
| ②高配当ETF | ○ 少ない | ○ 中程度 | ○ 分散あり | 配当収入を作りたい・老後の現金フロー重視 |
| ③金ETF | ○ 少ない | △ 低め | ◎ 最低 | リスク分散重視・地政学リスクが気になる人 |
3つのうちどれか1つを選ぶ必要はありません。「①S&P500でベースを作りながら②高配当ETFで配当収入も育て、③金ETFで暴落への備えを持つ」という組み合わせが、40代の成長投資枠活用として最もバランスが取れています。
成長投資枠でやってはいけないこと
「この株が絶対上がる」と1〜2銘柄に集中するのは、NISA本来の目的(長期・分散投資)から外れます。個別株は1社の業績悪化・不祥事で大幅下落するリスクがあり、40代の老後資金で取るべきリスクではありません。
成長投資枠で買える商品の中には、毎月分配型の投資信託があります。元本を取り崩して分配金を出す「タコ足分配」型は資産が減り続ける仕組みで、長期資産形成に向きません。
NISAの非課税メリットは長期保有で最大化されます。「利益が出たらすぐ売って非課税枠を使い回す」という発想は、枠を消費するだけで長期複利の恩恵を受けられません。
「AI関連」「メタバース」「EV」などのテーマ型投信は話題性があり魅力的に見えますが、テーマが廃れると大幅下落するリスクがあります。テーマ型は成長投資枠全体の一部(10〜20%以内)に留めるのが賢明です。
よくある質問
成長投資枠とつみたて投資枠は同時に使えますか?
成長投資枠で個別株を買うのはありですか?
高配当株ETFはどの証券会社で買えますか?
成長投資枠は使わないといけませんか?
オルカン(全世界株式)とS&P500、どちらを成長投資枠で買うべきですか?
- 成長投資枠は「つみたて投資枠の次に使う枠」。先につみたて投資枠とiDeCoを最大活用してから使う
- 使い方①はS&P500の追加購入。最もシンプルで迷いがない
- 使い方②は高配当ETF(VYM・HDV・SPYD等)で配当収入を非課税で得る。老後の現金フロー作りに有効
- 使い方③は金ETF(1328・314A等)でリスク分散。ポートフォリオの10〜15%が目安
- 3つを組み合わせる(S&P500+高配当ETF+金ETF)のが40代の成長投資枠の理想的な活用法
- 個別株集中・毎月分配型・短期売買・テーマ型集中は成長投資枠のNG活用
- 迷うなら使わなくてよい。つみたて投資枠だけで十分という選択も正しい
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