NISAで高配当株は買うべきか?40代会社員が実際に試してわかったこと
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「インデックス投資と高配当投資、どちらが40代に向いているのか知りたい」
「じっさいに高配当株をNISAで買ったかたの、リアルな感想を聞いてみたい」——こうした疑問を持つ40代のかたは、けっこう多いのではないでしょうか。高配当株への投資はSNSでも話題になっていて、「配当金で生活費をおぎなう」という、夢のあるイメージが広まっているようです。
この記事では、じっさいにNISAの成長投資枠で高配当ETFを買ってみて、わかったこと・感じたことを、正直にお話ししていきます。よかった点だけでなく、やってみて気づいたデメリットや誤算まで、ふくめてお伝えできればと思います。
- NISAで高配当株を買うのは、じゅうぶんアリ。ただし40代なら「メインではなく、サブ」がちょうどよい、というのが私の考えです
- いちばんのメリットは「配当が非課税になること」。ふだんは20%ほどかかる税金が、まるごとゼロになります
- 個別の高配当株よりも高配当ETF(VYM・HDVなど)のほうが、リスクを分散できて安心
- 「配当だけで暮らす」には、それなりの資産の大きさが必要。40代は、まず資産をつくることを優先したいところです
- インデックス投資(S&P500)と高配当投資を組み合わせるのが、いちばん現実的なやり方
NISAで高配当株を買う最大のメリット:配当が非課税になる
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高配当株への投資をNISA口座でおこなう、いちばんの理由は、「配当金への課税が、ゼロになること」です。
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ふつう、株の配当金には約20.315%の税金がかかります。でも、NISA口座で持っていれば、この税金がまるごとゼロになるんです。
| 保有口座 | 配当への課税 | 年間配当100万円の場合 |
|---|---|---|
| 特定口座(通常) | 約20.315% | 手取り約797,000円 |
| NISA口座 | 0%(非課税) | 手取り1,000,000円 |
| 差額 | —— | 約203,000円の節税 |
年間の配当が100万円なら、約20万円の差。これが毎年つみ重なっていくと、けっこう大きな差になっていきます。長く持ちつづける高配当投資と、NISAの相性は、とても良いのです。
① 配当金が非課税:毎年の配当に約20%かかる税金が、ゼロになる
② 売却益も非課税:値上がりして売ったときの利益も、非課税
③ 精神的な安定:持っているだけで、定期的に配当が入ってくるので、「持ちつづけるはげみ」になります
インデックス投資 vs 高配当投資:40代はどちらが向いているか
よく話題になる「インデックス投資と高配当投資、どちらが正解なのか」という問い。ここで、私なりの答えをお話しします。結論から言うと、どちらかが「正解」というわけではなく、目的に合わせて使い分けていくものだと思います。
| 比較項目 | インデックス投資(S&P500等) | 高配当投資(高配当株・ETF) |
|---|---|---|
| 資産成長スピード | ◎ 長期では最強 | ○ 中程度(配当再投資で複利効果あり) |
| 定期的な現金収入 | △ 売らないと現金化できない | ◎ 配当として定期的に受け取れる |
| 暴落時の精神的負担 | △ 配当ゼロ・評価額のみ下落 | ○ 配当が続くので持ちやすい |
| 手間・管理の楽さ | ◎ 積立放置でOK | ○ ETFなら比較的楽 |
| 老後の取り崩しやすさ | △ 自分で売却して現金化が必要 | ◎ 配当を生活費に充てやすい |
| 40代における優先度 | ◎ メインの積立はここ | ○ サブとして組み合わせる |
資産をできるだけ大きく増やしたいならインデックス投資がメイン。老後にそなえて、いまから現金の流れを育てておきたいなら高配当投資をサブで組み合わせるのが現実的だと思います。どちらか一方にしぼる必要は、まったくありません。
個別高配当株 vs 高配当ETF:40代が選ぶべきはどちら
ひとくちに「高配当投資」と言っても、個別株を選ぶやり方と高配当ETFを買うやり方の、2つのやり方があります。この違いは、けっこう大きいんです。
- 1社の業績が悪くなると、大きく下がったり減配されたりするリスクがある
- 銘柄えらびに、時間と知識が必要になる
- 集中しすぎると、老後資金があぶなくなる
- うまくいけば、高いリターンもねらえる
- → 40代の老後資金のメインには、あまりおすすめできません
- 数十〜数百の銘柄に、自動で分散される
- 1社が減配・倒産しても、受ける影響は小さい
- 銘柄えらびの手間がかからない
- 低いコストで運用できる
- → 40代が高配当投資をはじめるのに、ぴったり
40代の老後資金として、NISAで高配当投資をしていくなら、個別株よりも、ETFを選ぶほうが、だんぜんおすすめです。
NISAの成長投資枠で買える高配当ETF一覧
米国高配当ETF(ドル建て)
| ティッカー | 銘柄名 | 利回り目安 | 組入銘柄数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| VYM | バンガード・米国高配当株式ETF | 約3〜3.5% | 約470銘柄 | 最も広く分散。安定性重視の定番 |
| HDV | iシェアーズ・コア米国高配当株ETF | 約3.5〜4% | 約75銘柄 | 財務健全な高配当株に絞る。エネルギー・ヘルスケア中心 |
| SPYD | SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式ETF | 約4〜5% | 約80銘柄 | S&P500の高配当上位80銘柄。利回りは高いが値動きも大きめ |
国内高配当ETF(円建て・為替リスクなし)
| コード | 銘柄名 | 利回り目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1488 | iFreeETF TOPIX高配当40指数 | 約3〜4% | 国内高配当株40銘柄。為替リスクなし |
| 1577 | NEXT FUNDS 野村日本株高配当70 | 約3〜4% | 国内高配当株70銘柄。分散が広い |
※利回りは市場の状況によって変わります。投資の判断は、ご自身でよくご確認くださいね。
実際に試してわかったこと:良かった点・誤算だった点
NISAの成長投資枠でVYMとHDVを買いはじめてから、正直に言うと「思っていたよりも地味だった」というのが、最初の正直な感想でした。
SNSでは「配当金で毎月〇万円入りました」といった投稿が目立ちます。でも現実には、はじめの数年は配当の額も少なくて、大きな金額を長い時間かけて積み上げていって、ようやく実感できるものなんだ、とわかりました。
いっぽうで、続けてみてよかったのは、相場が下がっても配当が入ってくるので、売りたい気持ちがおさえられること。S&P500だけのときは、評価額が下がると不安になっていました。でも配当が入ってくると、「持っているだけで収益が生まれている」という実感がわいて、長く持ちつづけることにつながっています。
良かった点
配当が入ってくるので、「持ちつづけるだけで利益が生まれている」という実感があります。評価額が下がっても、「配当は変わらない」という安心感が、長く持ちつづける気持ちをささえてくれます。
配当が振り込まれるたびに、「これが非課税で受け取れているんだ」という実感があります。S&P500の含み益は売るまで実感しにくいのですが、配当は定期的に「見える形」で確認できます。
「この配当が月〇万円になれば、年金のおぎないになるな」という計算ができるようになって、老後の資産計画が具体的になってきました。ばくぜんとした不安も、ずいぶんへりました。
誤算だった点・注意が必要な点
利回り3%のETFに100万円を投資しても、年間の配当は約3万円(月2,500円)ほど。「配当だけで暮らす」には、数千万円という大きな資産が必要になります。はじめから期待をふくらませすぎないことが、だいじです。
長い目で見たトータルリターン(配当の再投資をふくむ)でくらべると、S&P500が高配当ETFを上回ることが多いです。「資産をとにかく大きく増やしたい」という目的なら、インデックス投資のほうが合っている場合もあります。
配当金は、自動では再投資されません(再投資の設定をしないかぎり)。配当を使ってしまうと、複利の効果が弱まります。「配当を再投資する」という習慣を持たないと、資産の成長がゆっくりになってしまいます。
VYM・HDV・SPYDはドル建てなので、円高になると、円に換算したときの配当や評価額が目減りします。為替リスクが気になるときは、国内ETF(円建て)を選ぶか、米国と国内を組み合わせるとよいと思います。
配当収入シミュレーション:いくら投資すれば月いくら受け取れるか
利回り3%の高配当ETFを持ったときの、年間・月間の配当額の目安です。
| 保有額(元本) | 年間配当(利回り3%) | 月換算 | NISA非課税効果 |
|---|---|---|---|
| 100万円 | 約30,000円 | 約2,500円 | 約6,100円/年 |
| 300万円 | 約90,000円 | 約7,500円 | 約18,300円/年 |
| 500万円 | 約150,000円 | 約12,500円 | 約30,500円/年 |
| 1,000万円 | 約300,000円 | 約25,000円 | 約61,000円/年 |
| 2,000万円 | 約600,000円 | 約50,000円 | 約122,000円/年 |
※利回り3%・NISA非課税(税率20.315%との差額)での、おおよその概算です。実際の配当は変動します。
「配当で月5万円を受け取る」には、約2,000万円の高配当ETFを持っている必要があります(利回り3%のとき)。まずはS&P500で資産を増やしてから、老後に向けて、高配当ETFに少しずつシフトしていくという進めかたが、現実的だと思います。
40代のNISA活用:推奨ポートフォリオ例
インデックス投資と高配当投資を組み合わせた、40代向けのNISAの活かしかたの例を、ご紹介します。
成長投資枠は使わず、まずはつみたて投資枠だけで20年積み立てていく、シンプルなやり方。これだけでじゅうぶん、という考えかたも、じゅうぶんアリだと思います。
40代の、標準的な分散ポートフォリオです。S&P500で資産の成長をねらいながら、高配当ETFで配当収入のたねをまき、金ETFでリスクを分散していきます。
老後の配当収入を意識しているかた向け。米国・国内の高配当ETFを組み合わせて、為替リスクも分散していきます。
よくある質問|NISAで高配当株・ETFを買う前に確認
NISAで高配当株を買うとき、成長投資枠とつみたて投資枠どちらを使いますか?
VYM・HDV・SPYDはどれを選べばいいですか?
高配当株投資はS&P500より儲かりますか?
配当金の受け取り方はどうなりますか?
40代で今から高配当投資を始めても遅くないですか?
- NISAで高配当株を買うのは有効。配当が非課税になるメリットは、やっぱり大きい
- 40代の基本は「インデックス投資(S&P500)をメイン、高配当ETFをサブ」という組み合わせ
- 個別の高配当株よりも、高配当ETF(VYM・HDV・SPYDなど)のほうがリスクを分散できて、40代向き
- じっさいに試してわかったこと:暴落したときに売りたい衝動がへって、長く持ちつづけることにつながる
- 誤算だった点:はじめの配当額は、期待よりも少ない。「配当だけの暮らし」には、数千万円という大きさが必要
- 配当を月5万円受け取るには、利回り3%で約2,000万円を持っている必要がある。まずは資産を増やすことが優先
- S&P500で資産をつくりながら、高配当ETFで配当収入のたねをまく。長い目で見たこの二本立てが、40代の現実的な答え
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