「OpenAIが上場するらしい」「ChatGPTの株を買いたい」「スペースXとどっちが投資対象として面白い?」——2026年6月、OpenAIがSECへIPO申請(S-1)を提出したことで、こうした検索が急激に増えています。わたし自身も40代の個人投資家として、この2大メガIPOをリアルタイムで追いかけてきました。
この記事では、OpenAI IPOとスペースX IPOを徹底的に比較します。上場時期・時価総額・株価・日本からの買い方・リスクまで、できるだけデータをもとにわかりやすく解説します。
💡 スペースXについて詳しく知りたい方はこちら:→ スペースX上場・IPOまとめ|株価・初値・日本からの買い方・リスクをわかりやすく解説
OpenAIとスペースX——まず何者かを整理する
OpenAI(ChatGPT)とはどんな会社か
OpenAI(オープンエーアイ)は、2015年にサム・アルトマンやイーロン・マスクらが設立した米国のAI研究機関です。2022年11月に公開した対話型AI「ChatGPT」が爆発的に普及し、わずか2ヶ月で月間アクティブユーザー1億人を突破。現在は週次アクティブユーザーが約9億人に達するとされています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2015年 |
| 創業者・CEO | サム・アルトマン |
| 本社 | 米国カリフォルニア州サンフランシスコ |
| 主な事業 | AI研究・ChatGPT・GPTシリーズAPI・Sora |
| 推定時価総額 | 約8,520億ドル〜1兆ドル(2026年時点) |
| IPO申請 | 2026年6月8日(SEC非公開提出) |
| 主要株主 | Microsoft・ソフトバンク・アラブ首長国連邦政府系ファンド等 |
出典:Bloomberg「OpenAI Confidentially Files for IPO, Targeting $1 Trillion Valuation」(2026年6月)、Reuters「OpenAI files for IPO, CEO Altman says company aims to go public this year」(2026年6月)
スペースX(SpaceX)とはどんな会社か
SpaceX(スペース エクスプロレーション テクノロジーズ)は、イーロン・マスクが2002年に設立した民間宇宙開発企業です。ロケット「ファルコン9」や「スターシップ」、衛星インターネット「Starlink」で知られ、NASAや米国防総省とも深く連携しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 2002年 |
| 創業者・CEO | イーロン・マスク |
| 本社 | 米国テキサス州ホーソーン |
| 主な事業 | ロケット打ち上げ・Starlink衛星通信 |
| 推定時価総額 | 約1兆5,000億〜2兆ドル(2026年上場時) |
| IPO申請・上場 | 2026年6月上場済み(上場後株価57%以上急騰) |
| 主要株主 | イーロン・マスク個人・Googleなど機関投資家 |
出典:日本経済新聞「スペースX・OpenAI・Anthropicが上場準備 AIブームの象徴」(2026年5月)、WSJ「SpaceX’s Rocket Monopoly Gives It Edge in IPO Race Over OpenAI」(2026年5月)
OpenAI vs スペースX——7つの視点で徹底比較
① 上場時期——スペースXは済、OpenAIは今秋に予定
最も大きな違いは「上場のタイミング」です。スペースXは2026年6月に上場を完了し、初日から株価が公開価格比57%以上急騰しました。一方のOpenAIは2026年6月8日にSECへS-1(新規公開申請書)を非公開で提出。サム・アルトマンCEOは社員向けメッセージで「来年中(2026年中)のIPO」を示唆しており、早ければ2026年9〜12月の上場が見込まれています。
出典:Reuters「OpenAI files for IPO, CEO Altman says company aims to go public this year」(2026年6月)/TradingKey「OpenAI IPO予定:2026年第4四半期の上場を目指している」(2026年6月)
| 項目 | OpenAI | スペースX |
|---|---|---|
| 上場状況 | 2026年6月8日 SEC申請済み(未上場) | 2026年6月 上場完了 |
| 想定上場時期 | 2026年第4四半期(秋〜年末) | 上場済み |
| 上場市場 | 未定(NASDAQまたはNYSE) | NASDAQ(予定) |
② 時価総額——OpenAIが「史上最大級」を狙う
スペースXの上場時時価総額は約1兆5,000億〜2兆ドル規模(約240〜320兆円)と報じられ、サウジアラムコを超える「史上最大のIPO」とも言われました。OpenAIが目指す時価総額は約8,520億〜1兆ドル(約136〜160兆円)と、スペースXよりやや小さい水準です。ただし、これはアップル・マイクロソフト・エヌビディアに次ぐ超巨大企業への仲間入りを意味します。
| 項目 | OpenAI | スペースX |
|---|---|---|
| 推定時価総額 | 約8,520億〜1兆ドル(約136〜160兆円) | 約1兆5,000億〜2兆ドル(約240〜320兆円) |
| 比較対象 | トヨタ自動車の約3〜4倍 | トヨタ自動車の約6〜8倍 |
| 参考:最近の資金調達 | 2025年:8,520億ドル評価で400億ドル調達 | テンダーオファーで1兆7,500億ドル評価 |
出典:Bloomberg「OpenAI Confidentially Files for IPO, Targeting $1 Trillion Valuation」(2026年6月)/WSJ「SpaceX’s Rocket Monopoly Gives It Edge in IPO Race Over OpenAI」(2026年5月)/日経CNBC「上場時期は未定 時価総額160兆円規模か」(2026年6月)
③ ビジネスモデル——「AI×ソフトウェア」vs「宇宙×インフラ」
両社の事業の性質は大きく異なります。OpenAIの収益源は、ChatGPT Plus/Enterprise(月額課金)とAPIの利用料です。一方スペースXの収益の柱はロケット打ち上げ受注と、Starlink(衛星インターネット)の月額サービス料です。
| 視点 | OpenAI | スペースX |
|---|---|---|
| 主な収益源 | ChatGPT課金・APIライセンス・法人向けAI | Starlink月額料・ロケット打ち上げ受注・NASAとの契約 |
| 成長ドライバー | AIの普及・法人DX需要・GPUコスト削減 | Starlink加入者拡大・宇宙開発受注増・Starship商用化 |
| 競合 | Google Gemini・Anthropic Claude・Meta AI | Blue Origin(ベゾス)・Rocket Lab・国防系企業 |
| 黒字化 | 未達成(2025年時点で大幅赤字) | Starlink事業が黒字化(本体は赤字継続の報道あり) |
⚠️ OpenAIは2025年時点で大幅な赤字状態にあります。GPUの計算コスト・研究開発費・人件費が膨大で、ChatGPTの課金収入を大きく上回るコスト構造が続いています。上場後も「赤字継続リスク」は最大の懸念点の一つです。
出典:TradingKey「What You Need to Know About OpenAI IPO」(2026年6月)
④ 創業者・経営トップ——サム・アルトマン vs イーロン・マスク
この2社の比較で欠かせないのが、それぞれの「顔」となるCEOの存在です。
サム・アルトマン(OpenAI CEO):1985年生まれ。スタンフォード大学中退後、起業家・投資家として活動し、YCombinator(Yコンビネーター)のCEOも歴任。2019年にOpenAIに参加し、ChatGPTを世界的現象に育てた。2023年には取締役会との対立で一時解任されるも翌日復職するという異例の事態も経験。その後組織を再編し、2025年には「公益企業(PBC)への転換」という大きな構造改革を主導しました。
イーロン・マスク(SpaceX CEO):1971年生まれ。Tesla・SpaceX・X(旧Twitter)・xAI・Neuralink・Boring Companyなど複数の会社を同時経営。政治的活動(DOGE:政府効率化省)への関与や、OpenAIとの訴訟合戦など、言動がスペースXの株価にも影響を与えうる「マスク個人リスク」が存在します。
| 項目 | サム・アルトマン(OpenAI) | イーロン・マスク(SpaceX) |
|---|---|---|
| 信頼性・安定感 | 取締役会クーデター歴あり。組織再編で安定化中 | 複数事業の同時経営・政治介入で予測不能性あり |
| 他事業との利益相反 | 比較的少ない(OpenAI一本) | Tesla・X・xAI・Neuralink等と利益相反の懸念 |
| 投資家からの評価 | SoftBank・Microsoftなど巨大機関が支持 | 長期の実績と技術力で高い信頼 |
出典:Reuters「OpenAI files for IPO, CEO Altman says company aims to go public this year」(2026年6月)
⑤ 日本からの投資方法——現時点での選択肢
Google トレンドでは「SBI OpenAI」「楽天証券 ChatGPT株」「OpenAI 株 買い方」が急増しています。現時点(2026年6月)での選択肢を整理します。
出典:Google トレンド「OpenAI 上場 / ChatGPT 株 / OpenAI IPO 日本 買い方」(2026年6月調査)
スペースX株(上場済み)の買い方
| 証券会社 | 米国株取り扱い | 特徴 |
|---|---|---|
| SBI証券 | ◎ | 取扱銘柄数最多、手数料0.495%(税込) |
| 楽天証券 | ◎ | 楽天ポイント連携、使いやすいUI |
| マネックス証券 | ◎ | 米国株に強く、時間外取引対応 |
| PayPay証券 | ○ | 1,000円から少額購入可能 |
OpenAI株(未上場・IPO前)の現状
OpenAIはまだ上場していないため、2026年6月現在、一般の個人投資家が日本から直接OpenAI株を購入する方法はありません。間接的に関わる方法としては以下が考えられます。
| 方法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| Microsoft株(MSFT)保有 | OpenAIへの最大出資者であるMicrosoftの株式を購入 | Microsoft全体の業績に依存。OpenAIの価値が直接反映されるわけではない |
| ソフトバンクG株(9984)保有 | OpenAIへ大規模出資したソフトバンクグループ | 他事業(ARM・Visionファンド等)のリスクも合算 |
| AIテーマ型ETF保有 | AIセクター全体に分散投資するETF(例:QQQ・BOTZ等) | OpenAI個別のリターンより薄まる |
| IPO後に証券口座で購入 | 正式上場後、SBI・楽天等の米国株口座で購入 | IPO直後は値動きが激しい。冷静な判断が必要 |
⑥ リスク比較——どちらがより「怖い」投資か
| リスク | OpenAI | スペースX |
|---|---|---|
| 赤字リスク | 高:2025年時点で巨額赤字。GPUコストが重い | 中:Starlink黒字化も、本体は赤字継続の可能性 |
| 競合リスク | 高:Google・Meta・Anthropic・中国AI勢が追撃中 | 低〜中:ロケット打ち上げの民間独占的地位を持つ |
| 規制リスク | 高:AI規制法・著作権問題・データプライバシー法制化 | 中:宇宙開発規制・米国安全保障との関係 |
| 経営者リスク | 中:アルトマン氏の過去の解任劇。組織ガバナンスへの懸念 | 中〜高:マスク氏の多方面の言動がSpaceXに波及 |
| バリュエーションリスク | 高:上場前から1兆ドル超の評価額。成長余地が限られる可能性 | 高:上場初日から急騰済み。株価は既に織り込み済み |
| 為替リスク | 中:米ドル建て資産。円高局面では損失拡大 | 中:同上 |
出典:TradingKey「What You Need to Know About OpenAI IPO」(2026年6月)/日本経済新聞「スペースX・OpenAI・Anthropicが上場準備」(2026年5月)
⑦ 過去の大型IPOとの比較——熱狂の後に何が起きたか
OpenAI・スペースXのどちらにも共通するリスクが「バリュエーション(株価の割高感)」です。過去の有名IPO銘柄を振り返ると、「話題性の高さ」と「上場後の株価推移」は必ずしも一致しないことがわかります。
| 銘柄 | 上場年 | IPO価格 | 上場後1年の推移 | 主な失速要因 |
|---|---|---|---|---|
| Uber | 2019年 | $45 | ▲30%前後 | 赤字体質・黒字化への疑問 |
| Lyft | 2019年 | $72 | ▲70%以上 | Uber競争激化・収益化の遅れ |
| WeWork | 2021年(SPAC) | $11前後 | ▲90%以上 | ガバナンス問題・赤字拡大 |
| Rivian | 2021年 | $78 | ▲80%以上 | EV競争・生産目標未達 |
| Snowflake | 2020年 | $120 | +100%以上 | —(成長継続で成功例) |
| OpenAI(予想) | 2026年予定 | 未定 | 未定 | 赤字・競合激化・AI規制リスク |
| SpaceX(参考) | 2026年6月 | — | 初日+57%以上(急騰) | 今後の持続性が焦点 |
出典:Reuters「Uber IPO: shares close below offer price」(2019年5月)、Bloomberg「Rivian Stock Down 80% From IPO」(2022年)、WSJ「Lyft Shares Drop After IPO」(2019年)、biggo.jp「SpaceX上場が引き起こす資金大移動」(2026年6月)
OpenAI IPOとS&P500——インデックス投資家はどう考えるか
わたし自身、インデックス投資(オルカン・S&P500)を中心に資産運用しています。そのうえで、OpenAI・スペースXへの関心をどう整理するかを正直に書きます。
上場すればS&P500に組み入れられる可能性がある
OpenAIとスペースXが米国株式市場に上場し、時価総額・流動性・収益要件を満たした場合、S&P500への組み入れが検討されます。そうなれば、S&P500連動インデックスファンドを保有しているだけで両社に間接投資できることになります。スペースXは上場直後から組み入れ候補として注目されており、OpenAIも同様の動きが見込まれます。
✅ S&P500を積み立てているなら、上場後に自動的に組み入れられる可能性がある
✅ 個別株を購入しなくても、インデックス経由でリターンを享受できる
⚠️ ただし組み入れタイミング・比率は未定。過大評価は禁物
出典:S&P Dow Jones Indices「S&P 500 Index Methodology」/日本経済新聞「株価指数が巨大IPO争奪戦 スペースX『厚遇』」(2026年5月)
サム・アルトマン自身が「インデックス投資」を認める発言をしている
興味深いのは、OpenAIのサム・アルトマンCEO自身も、一般投資家向けにはインデックス投資の合理性を認める趣旨の発言をしていることです。スペースXのイーロン・マスクも「株の選び方がわからなければS&P500が合理的」と述べています。自社のIPOを推進しながら、一方でインデックス投資を支持する——この矛盾を冷静に受け止めることが、個人投資家としての判断力です。
💡 S&P500への長期積立を実践している方へ:わたしが10年間S&P500を積み立てた実際のリターンをすべて公開しています。→ スペースX上場・IPOまとめ|株価・初値・日本からの買い方・リスクをわかりやすく解説
結局、OpenAIとスペースX、どちらに投資すべきか?
この問いに対して、わたしの正直な答えは「どちらも個別株投資である以上、コアはインデックスを崩さない」です。ただし、どうしても検討したい場合の判断軸を整理します。
| 判断軸 | OpenAI | スペースX |
|---|---|---|
| 今すぐ購入できるか | ❌ 未上場。IPO後まで待機が必要 | ✅ 上場済み。SBI・楽天証券等で購入可能 |
| 事業の「わかりやすさ」 | ◎ ChatGPTを誰もが知っている | ○ Starlinkは知名度あり。ロケットは遠い話 |
| 競合優位性の持続性 | △ AI競争が激化。Googleやメタが猛追 | ○ ロケット打ち上げの独占的地位は強固 |
| 上場時点のバリュエーション | 不明(IPO前) | 高い(初日57%急騰済み) |
| 個人投資家への推奨度 | △ 赤字・競合・規制リスク大。少額・余剰資金のみ | △ 既に急騰済み。熱狂期の追い買いには注意 |
どちらの銘柄も「資産全体の5%以内に収める」「IPO直後の初値買いは避ける」「コアはS&P500・オルカンのインデックス積立」という3つの原則を守ることが、40代個人投資家としての合理的な姿勢だと考えています。
💡 米国個別株のリスクをリアルに知りたい方へ:わたし自身が個別株で大失敗した経験から学んだ教訓を書いています。→ スペースX上場・IPOまとめ(参考記事)
まとめ——OpenAI vs スペースX、今わかっていること
- スペースXは2026年6月に上場完了。初日から株価が57%以上急騰し、時価総額は約2兆ドル規模
- OpenAIは2026年6月8日にSEC申請済み。サム・アルトマンCEOは「来年中上場」を示唆し、早ければ2026年秋の予定
- 時価総額はスペースXが最大2兆ドル超、OpenAIが約1兆ドルを目指す。両社合計で3兆ドル規模の「メガIPOラッシュ」
- ビジネスモデルは「AIソフトウェア(OpenAI)」vs「宇宙インフラ(SpaceX)」で大きく異なる
- 日本から今すぐ買えるのはスペースX株のみ(SBI・楽天等の米国株口座から)
- OpenAI株はIPO後に購入可能になる見込みだが、間接投資としてMicrosoft株・ソフトバンクG株も選択肢
- 両社ともS&P500への組み入れ候補であり、インデックス積立投資家はIPO後に自動的に恩恵を受ける可能性がある
- 「話題だから買う」ではなく、リスクを理解した上で余剰資金・少額での参加が基本
📌 最後に:2026年は「史上最大のIPOラッシュ」と言われています。しかし熱狂の中でこそ、冷静さが最大の武器になります。インデックスをコアに据えながら、話題の銘柄を少額で楽しむ——それが40代個人投資家としての現実的な向き合い方だと、わたしは考えています。

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