墨田区の不動産投資・マンション投資は買いか?人口推移・地価・再開発で検証【2026年】押上・錦糸町・両国・曳舟

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墨田区の不動産投資・マンション投資は買いか?人口推移・地価・再開発で検証【2026年】押上・錦糸町・両国・曳舟

墨田区の不動産投資・マンション投資は、いま買いか?

さきに結論:墨田区は、人口が25年で約3割増え、2026年の地価公示では住宅地が+13.2%(東京都区部平均+9.0%)と、数字の上では「需要が伸びている区」です。ただし区内は一枚岩ではありません。錦糸町・両国の「南側」は地価が高く災害リスクが比較的低い一方、押上の北側〜京島・東向島・八広の「北側」は木造密集地で地震危険度ランク5の町丁目が集まるエリアです。投資するなら「墨田区かどうか」ではなく、どの駅の、どの町丁目かで判断してください。

この記事では、大手不動産会社のエリア戦略コンサルティングに携わった経験から、デベロッパーが用地を選ぶときと同じ視点(人口・地価・再開発・交通・ハザード)で墨田区を検証しました。数字はすべて国・東京都・墨田区などの公的データと、事業者の公式発表にもとづいています。

! 2026年9月に全面更新しました。旧版は不動産ポータルの掲載価格・家賃相場をもとにしていましたが、掲載価格は「売りたい値段」で日々変わるため削除しました。今回は地価公示・国勢調査・住民基本台帳・東京都の地域危険度調査・事業者の公式発表など、公的で検証できるデータだけで書き直しています。
SUNSET

この記事を書いた人:SUNSET

40代の会社員。大手不動産会社向けのコンサルティングで、エリア調査やマーケティング戦略に携わってきました。この記事では、デベロッパーが「この街に建てるか」を判断するときに見る数字を、個人投資家向けに整理しています。プロフィールはこちら

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デベロッパーの視点で採点|墨田区投資のスコアカード

コンサルの現場で、デベロッパーが新しいエリアに用地を買うかどうかを判断するとき、必ず確認していたのが次の5項目です。「将来も人が住みたいと思う街か」を、感覚ではなく数字で確かめるための順番でもあります。墨田区を、この5項目で採点しました。

① 人口・世帯

A

25年で約3割増。2050年まで増加の推計。世帯数は人口以上のペースで増加。

② 地価の勢い

A

住宅地+13.2%で区部平均(+9.0%)を上回る。10年で約1.9倍。

③ 再開発・供給

B

大規模開発は点在型。本所・錦糸町・曳舟で2027〜2032年に竣工予定。

④ 交通

A

錦糸町から総武快速で東京駅へ直通。押上は4路線。隣の住吉に有楽町線延伸予定。

⑤ ハザード

C

荒川氾濫で区の大部分が浸水想定。北部に地震危険度ランク5が集中。

※採点は筆者による評価です(A=強み、B=標準、C=要注意)。根拠となるデータは以下の各章で示します。

i 読み方のポイント:①②④が強く、⑤が弱い。つまり墨田区は「需要は強いが、物件と場所を選ばないとリスクを抱える区」です。プロが墨田区で用地を検討するときも、⑤のハザードを最初に確認して、候補地を絞ってから①〜④を見る順番でした。この記事もその順で、最後に場所の選び方にまとめます。
墨田区の5項目スコアカード(筆者の採点)① 人口・世帯:A25年で約3割増、2050年まで増加の推計② 地価の勢い:A住宅地+13.2%で区部平均を上回る③ 再開発・供給:B大規模開発は点在型④ 交通:A錦糸町から東京駅へ直通、押上は4路線⑤ ハザード:C荒川氾濫の浸水想定、北部に危険度ランク5
【図解】A=強み、B=標準、C=要注意(筆者による評価)

人口・地価・再開発で見る墨田区の需要

賃貸需要の土台は「住む人の数」です。墨田区の人口は、2000年の約21.6万人から2025年には約28.7万人へ、25年で約33%増えました。国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計でも、2050年まで増え続ける見込みです。人口減少が進む日本で、2050年まで増加が見込まれる自治体は多くありません。

墨田区の人口推移と将来推計(万人)

■ 実績(住民基本台帳) ■ 推計(社人研)

21.6
23.9
25.8
27.5
28.7
28.6
29.5
29.7
2000
2010
2015
2020
2025
2030
2040
2050

出典:実績は総務省「住民基本台帳に基づく人口」(各年1月1日)、推計は国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」。推計は2020年国勢調査(27.2万人)を起点にしているため、住民基本台帳の実績値とは基準が異なります。

コンサルの現場で人口以上に重視していたのが世帯数です。賃貸住宅は「人」ではなく「世帯」が借りるからです。国勢調査で2015年→2020年を比べると、墨田区は次のように動いています。

人口の増加率

+6.2%

25.6万人 → 27.2万人

世帯数の増加率

+11.4%

13.1万 → 14.6万世帯

1世帯あたり人員

1.87人

2020年

出典:墨田区「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果」(人口272,085人、世帯数145,768、2015年比 人口+15,811人・世帯+14,906)から筆者計算。

i 世帯数の伸びが人口の約2倍。これは、単身や2人暮らしの小さな世帯が増えていることを意味します。1K・1LDKなどコンパクトな住戸の賃貸需要にとっては追い風です。一方で、ファミリー向けの広い住戸は「買う人」が中心になりやすく、投資用としては出口(売却)の買い手層を意識して選ぶ必要があります。

地価で見る墨田区|10年で約1.9倍、区部平均を上回る上昇

マンションの価格は土地の値段に強く連動します。ポータルの掲載価格は「売りたい値段」ですが、地価公示は国が毎年1月1日時点で鑑定する公的な価格なので、エリアの実力を比べるのに向いています。

墨田区の公示地価 平均(万円/㎡・全用途)

2016年 → 2026年

50.0
51.9
55.0
59.5
63.1
63.0
64.3
67.3
72.8
81.6
93.3
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26

出典:国土交通省「地価公示」の墨田区内の標準地の平均(土地代データによる集計)。地点の入れ替えがあるため、年ごとの平均は参考値です。

2026年 地価公示墨田区東京都区部
住宅地の変動率+13.2%+9.0%
商業地の変動率+15.0%+13.8%
住宅地の平均価格約61.3万円/㎡—

出典:東京都「令和8年地価公示価格(東京都分)の概要」(区部平均)、国土交通省「地価公示」墨田区分の集計(土地代データ)。

駅別の地価(2026年・最寄駅別の平均)

錦糸町
153.5万 +16.2%
両国
113.3万 +15.6%
菊川
97.2万 +14.2%
押上
85.0万 +13.7%
本所吾妻橋
72.6万 +13.7%
曳舟
68.7万 +13.0%
東向島
58.1万 +12.5%

単位:万円/㎡(全用途平均)と前年比変動率。出典:国土交通省「地価公示」2026年の最寄駅別集計(土地代データ)。商業地を含むため、駅前に商業地が多い駅ほど高く出ます。

i プロが注目するのは「南北の差」です。錦糸町・両国など南側の駅は地価が高く上昇率も大きい。北側の東向島・曳舟は地価が安く、上昇率もやや小さい。投資家から見ると、北側は「利回りは出やすいが値上がりは期待しにくい」、南側は「利回りは低いが資産価値を保ちやすい」という構図になります。

墨田区の都市開発|2027〜2030年代に予定されているプロジェクト

墨田区の再開発は、湾岸エリアのような「街ごとつくり変える」型ではなく、駅周辺や工場・本社跡地での点在型です。主なプロジェクトを時系列で並べます。

2025年3月|錦糸町

錦糸町まちづくりビジョンが区長へ提出。「地下鉄8号線(有楽町線)が延伸した近未来の錦糸町」を想定した将来像を、住民ワークショップ等をもとに整理。

2027年4月(予定)|錦糸町・太平

シティタワー錦糸公園竣工。地上18階・130戸、住友不動産。半蔵門線錦糸町駅徒歩8分。

2029年4月(予定)|本所・隅田川沿い

(仮称)墨田区本所1丁目計画竣工。旧ライオン本社跡地に地上26階・464戸。東京建物・東武鉄道など5社。隅田川のスーパー堤防と一体で整備。

2032年度(予定)|曳舟

曳舟駅東地区(東武曳舟駅と京成曳舟駅の間・約1.7ha)の再開発。地上14階・住宅240戸+店舗の計画で、UR都市機構が事業パートナーを募集。

2030年代半ば(予定)|住吉(錦糸町の隣駅)

有楽町線 豊洲〜住吉 延伸(約5.2km)。2024年11月に着工。住吉〜豊洲が約20分(乗換2回)から約9分(乗換なし)に。住吉は半蔵門線で錦糸町の隣駅です。

出典:墨田区「錦糸町まちづくりビジョン」、住友不動産「シティタワー錦糸公園」公式情報、東京建物ほか事業者発表(本所1丁目計画)、健美家(2026年4月1日)ほか曳舟駅東地区の報道、東京都都市整備局・江東区「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸」。予定は変更される可能性があります。

再開発が価格に効くタイミング

コンサルの経験上、再開発が周辺価格に反映されやすいのは「計画の公表時」と「竣工・開業時」の2回です。すでに公表済みの計画は、ある程度は価格に織り込まれていると考えるのが基本です。

新築の供給は「競合」にもなる

本所1丁目(464戸)のような大型物件が竣工すると、賃貸に出される住戸も一定数出てきます。同じ駅で中古を貸す場合、築浅の競合と家賃を比べられることを前提に、設備や家賃設定を考えます。

鉄道計画は「期待」で買わない

有楽町線延伸は2030年代半ばの開業予定で、錦糸町に直接駅ができるわけではありません。延伸を理由に高値で買うのではなく、今の利便性で収支が合う物件を選び、延伸は上振れ要因として見るのが安全です。

2026年 地価公示の変動率(%)墨田区 住宅地+13.2%区部平均 住宅地+9.0%墨田区 商業地+15.0%区部平均 商業地+13.8%
【図解】本文の表より。墨田区は区部平均を上回っています

エリア別の投資判断|錦糸町・両国・押上・曳舟

ここまでのデータを、駅ごとに整理します。地価・変動率は前章の2026年地価公示、危険度は東京都の地域危険度調査(第9回)にもとづきます。

錦糸町資産性重視|区内トップ

路線:JR総武線(快速・各停)、東京メトロ半蔵門線

データ:地価153.5万円/㎡(+16.2%)で区内トップ。錦糸・江東橋は地震の総合危険度ランク4・5に入っていません。

プロの見方:総武快速で東京駅まで乗換なし、商業・オフィス・病院がそろう「城東の副都心」。単身者の賃貸需要が厚く、空室リスクは区内で最も低い部類です。そのぶん価格が高く、表面利回りは出にくいエリア。値上がり益と出口の売りやすさを取りにいく場所です。

注意:駅の北口と南口で街の雰囲気が大きく違います。南口の繁華街に近い物件は、単身女性の入居が決まりにくいこともあります。

両国・菊川バランス型

路線:両国はJR総武線(各停)・都営大江戸線、菊川は都営新宿線

データ:両国113.3万円(+15.6%)、菊川97.2万円(+14.2%)。両国は総合危険度ランク4・5に入っていません(菊川1〜2丁目はランク4)。

プロの見方:大江戸線・新宿線で都心の東側(大手町・新宿・六本木方面)へ出やすく、錦糸町より価格が抑えめ。利回りと資産性のバランスを取りたい方の候補です。隅田川沿いの本所1丁目計画(2029年)で、川沿いのイメージが変わる可能性もあります。

注意:国技館などのイベント日は駅周辺が混雑します。静かさを求める入居者には内見時の説明が必要です。

押上交通力|町丁目で差

路線:半蔵門線、都営浅草線、京成押上線、東武線(4路線)

データ:地価85.0万円(+13.7%)。ただし押上3丁目はランク5、押上2丁目はランク4。

プロの見方:羽田・成田に乗換なしで行け、大手町・渋谷にも直通する交通力は区内随一。スカイツリー周辺の押上1丁目・業平の南側と、北側の木造住宅が多い地区では、同じ「押上」でも条件が大きく違います。町丁目単位で物件を選ぶことが特に大事な駅です。

注意:観光客が多く、スカイツリー周辺は週末の人通りが増えます。

曳舟・東向島・京島・八広利回り型|要ハザード確認

路線:東武スカイツリーライン・亀戸線、京成押上線

データ:曳舟68.7万円(+13.0%)、東向島58.1万円(+12.5%)。京島2・3丁目、東向島1・5・6丁目、八広2〜4丁目などがランク5。

プロの見方:価格が抑えめで表面利回りは出やすいエリア。曳舟駅東地区の再開発(2032年度予定)で駅前は変わる見込みです。ただし木造密集地が多く、建物が倒れる・燃え広がるリスクの評価が高い町丁目が集まります。

注意:買うなら、駅近・RC造・新耐震・前面道路が広い物件に絞るのが最低条件です。

 錦糸町両国・菊川押上曳舟・東向島
資産価値の保ちやすさ◎○○△
利回りの出やすさ△○○◎
賃貸需要の厚さ◎○◎○
地震の地域危険度低め低め〜中町丁目で差高い町丁目が多い
向く投資家長期保有・出口重視バランス重視交通重視・町丁目を選べる人利回り重視・リスク管理できる人

※◎○△は地価・変動率・地域危険度・交通条件をもとにした筆者の評価です。

想定ケース(仮定の数字です)|錦糸町の築浅1Kを3,500万円・フルローンで買うと

仮に価格3,500万円、想定家賃11万円、管理費と修繕積立金が月1.6万円、固定資産税などが年10万円とします。表面利回りは約3.8%、経費を引いた実質利回りは約2.9%で、1年に1か月の空室を見込むと約2.6%まで下がります。ここに金利2%・35年のフルローンを組むと、毎月の返済は約11.6万円。家賃11万円では返済だけで足りず、管理費・税を足すと月3万円前後の持ち出しです。

査定の現場でも見るのは「利回りが金利を上回るか」と「売るときの買い手がいるか」の2点です。墨田区は需要が強いぶん価格も上がっており、都心の新築ワンルームと同じく利回りは低く、値上がり益に頼る形になりやすい点は割り切りが要ります。出口は居住用として買う人にも売れる広さ・立地かで決まるため、売却を高く通すコツと、築40年超で起きる修繕・売却の落とし穴もあわせて確認してください。他区との比較は新宿区の1K・1LDK投資と豊島区のワンルーム投資が近い条件です。金利が上がったときの影響は金利上昇シミュレーションで確認できます。

エリア別の向き・不向き錦糸町資産価値◎・賃貸需要◎地震の危険度は低め長期保有・出口重視曳舟・東向島利回り◎危険度の高い町丁目が多い利回り重視・管理できる人
【図解】本文のエリア別の表から、対照的な2エリアを抜粋

ハザードは最初に見る|水害と地震、墨田区の2つのリスク

デベロッパーが墨田区で用地を検討するとき、最初に確認していたのがハザードです。入居者も金融機関も、そして将来の買い手も、同じ地図を見るからです。

① 水害(荒川・高潮・大雨)

墨田区の水害ハザードマップでは、荒川が氾濫した場合、区の大部分が浸水するおそれがあるとされています。江東5区(墨田・江東・足立・葛飾・江戸川)では、区外へ逃げる「広域避難」の計画がつくられています。

投資での対策:2階以上の住戸を選ぶ、電気設備・受水槽が地下や1階にないか確認する、長期の浸水で共用部が使えなくなる前提で管理組合の備えを見る。

② 地震(建物倒壊・火災)

東京都の「地震に関する地域危険度測定調査(第9回・2022年)」では、墨田区の14町丁目が最も危険度の高いランク5でした。多くは区の北側、木造住宅が密集する地区です。

投資での対策:新耐震(1981年6月以降の建築確認)のRC造に絞る、前面道路の幅と避難経路を確認する、火災保険・地震保険の保険料を収支に入れる。

地震の総合危険度|ランク5・ランク4の町丁目

ランク町丁目(墨田区)
5押上3、京島2・3、墨田2〜5、立花2、東向島1・5・6、八広2〜4
4石原1〜4、押上2、菊川1・2、京島1、太平2・3、立花3・4、立川1・2、千歳3、業平2・4、東駒形1〜3、東向島2〜4、文花3、本所2〜4、横川2〜4、向島1〜3・5、八広1・5・6
1〜3上記以外(例:錦糸、江東橋、両国、亀沢、緑、押上1 など)

出典:東京都都市整備局「地震に関する地域危険度一覧表(墨田区)」第9回(2022年9月公表)。総合危険度は建物倒壊と火災の危険度を合わせた評価で、5段階のうち5が最も高い。建物個別の耐震性とは別の、地域全体の評価です。

! ランク5の町丁目でも、RC造・新耐震のマンション自体が倒れやすいわけではありません。地域危険度は「周りの木造住宅が倒れたり燃えたりして、道路がふさがるリスク」も含めた評価です。ただ、入居者や将来の買い手がこの地図を見て判断することは、価格と空室に影響します。
地震の地域危険度(東京都)ランク5(高い)押上3、京島2・3墨田2〜5、立花2東向島1・5・6八広2〜4ランク1〜3(低め)錦糸、江東橋両国、亀沢、緑押上1 など
【図解】本文の表より。町丁目で差があります

墨田区ワンルーム・1LDK 収支シミュレーター

ポータルの「平均利回り」は、物件の築年数や広さがばらばらな数字の平均です。検討中の物件の価格と、同じマンション・近くの賃貸募集で確認した家賃を入れて、実際に手元に残る金額を確かめてください。

投資用マンション 利回り&収支シミュレーター

スライダーを動かすと結果がその場で変わります。初期値は説明用の仮の数字です。

毎月の手残り(家賃−返済−管理費等−税・保険−空室等)

—

表面利回り
—
実質利回り(NOI)
—
毎月の返済
—
借入額
—

金利が上がったら?毎月の手残りの変化

前提:元利均等返済。購入諸費用を価格の7%と仮定し、借入額=価格+諸費用−自己資金で計算。実質利回り=(年間家賃×(1−空室等)−管理費等−税・保険)÷(価格+諸費用)。所得税・減価償却は含みません。

プロが見る目安:コンサルの現場では、表面利回りより「実質利回り(NOI利回り)」と「借入金利」の差を重視していました。この差が小さいほど、金利が少し上がるだけで手残りがマイナスになります。差が1%を切る物件は、自己資金を増やすか、価格交渉が前提です。

家賃の調べ方:ポータルの「平均家賃」ではなく、同じマンションや同じ駅・同じ築年帯の募集中の物件を5件以上見て、その下限側で見積もるのが安全です。募集家賃と実際に決まる家賃(成約賃料)には差があります。

墨田区の見方|プロの順番① ハザードを最初に確認水害と地震。候補地を絞る② 人口・地価・再開発を見る需要が続くかを確かめる③ 収支シミュレーターで試算利回りと毎月の収支、金利上昇の影響④ 購入前チェックリスト場所を選んでから買う
【図解】本文の「読み方のポイント」を、順番にしたもの

プロが物件を見るときの購入前チェックリスト(タップで確認)

デベロッパーが用地を評価するときの視点を、個人が中古マンションを買う場面に置き換えました。10項目すべてに答えられない物件は、買う前に不動産会社に確認しましょう。

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少額から試す選択肢:不動産クラウドファンディング

墨田区で現物を買う前に、まず少額で不動産投資の値動きや配当の仕組みに慣れておく方法もあります。不動産クラウドファンディングは、多くの投資家から集めた資金で不動産事業を行い、運用益を分配する仕組みです。サービスによっては少額から出資でき、複数の案件に分けて投資できます。

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換金のしやすさ売却に時間がかかる運用期間中は原則換金できない

※元本は保証されません。分配金の水準や条件は事業者・案件ごとに異なります。出資前に、必ず公式サイトの契約前書面でリスクを確認してください。投資判断はご自身でお願いします。

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墨田区の不動産投資に関するよくある質問

墨田区は不動産投資・マンション投資に向いていますか?
人口は25年で約3割増え、2050年まで増加が推計されています。2026年の地価公示では住宅地が+13.2%と東京都区部平均(+9.0%)を上回りました。需要面では強い区です。一方で、荒川氾濫時の浸水想定や、北部の木造密集地の地震危険度など災害リスクもあるため、駅と町丁目を選ぶことが前提です。
押上と錦糸町、投資するならどちらがいいですか?
資産価値の保ちやすさと賃貸需要の厚さを重視するなら錦糸町(地価153.5万円/㎡・+16.2%)、4路線の交通力と価格のバランスを取るなら押上(85.0万円/㎡・+13.7%)です。押上は押上3丁目が地震危険度ランク5、押上2丁目がランク4のため、町丁目単位での確認が特に大切です。
墨田区の人口は今後も増えますか?
国立社会保障・人口問題研究所の推計(令和5年推計)では、墨田区の人口は2050年まで増加が続き、約29.7万人になる見込みです。また2015〜2020年の国勢調査では、人口+6.2%に対して世帯数は+11.4%と、単身など小さな世帯が増えています。
墨田区で予定されている再開発はありますか?
シティタワー錦糸公園(2027年4月竣工予定・130戸)、旧ライオン本社跡地の本所1丁目計画(2029年4月竣工予定・464戸)、曳舟駅東地区の再開発(2032年度竣工予定・住宅240戸)などがあります。隣の江東区では有楽町線の豊洲〜住吉延伸が2030年代半ばの開業に向けて工事中です。
墨田区の水害リスクは投資判断にどう影響しますか?
墨田区の水害ハザードマップでは、荒川が氾濫した場合に区の大部分が浸水するおそれがあります。投資では、2階以上の住戸を選ぶ、電気設備の位置を確認する、火災保険の水災補償を収支に入れる、といった対策が基本です。入居者や将来の買い手もハザードマップを見るため、説明できる状態にしておくことが大切です。
地震の危険度が高い地域の物件は避けるべきですか?
一律に避ける必要はありませんが、新耐震基準のRC造、前面道路が広い、駅に近い、といった条件に絞るのが安全です。東京都の地域危険度は周辺の木造住宅の倒壊・火災も含めた地域の評価で、建物個別の耐震性とは別です。ただ、価格や空室に影響する可能性は考えておきましょう。
墨田区は液状化しやすいですか?
墨田区の公式ページ(2025年4月更新)では、2011年の東日本大震災で内陸部でも液状化が起き、木造住宅などに被害が出たと説明されています。東京都は「東京の液状化予測図」(令和7年度改訂版、2026年3月29日公開)を出しており、検討している物件の所在地は、この図で自分で確認するのが確実です。区は、工事の前に専門家へ相談して地盤を確認するよう案内しています。購入では、重要事項説明で基礎の仕様や地盤調査の記録を聞いておくと安心です。
墨田区に活断層はありますか?活断層の近くは避けるべきですか?
本記事では、墨田区内の活断層の有無を公的な一次資料で確認できていないため、断定はしません。地震リスクは活断層の直上かどうかだけで決まらず、この記事で紹介した東京都の地域危険度(第9回・2022年)や、建物の耐震性、液状化の予測図を合わせて見ることが大切です。気になる場合は、墨田区の防災課や東京都の被害想定資料で、想定されている地震の種類と揺れの大きさを確認してください。
利回りはどのくらいを目安にすればいいですか?
表面利回りだけで判断せず、空室・管理費・修繕積立金・税金を引いた実質利回りと、ローン金利の差を見てください。この差が小さいと、金利が少し上がるだけで毎月の収支がマイナスになります。記事内のシミュレーターで、金利が上がった場合の手残りも確認できます。

まとめ|墨田区は「需要は強い、だから場所を選ぶ」

  • 人口:25年で約3割増、2050年まで増加の推計。世帯数は人口の約2倍のペースで増え、単身向けの賃貸需要は底堅い。
  • 地価:2026年は住宅地+13.2%(区部平均+9.0%)。10年で約1.9倍。錦糸町・両国の南側が高く、上昇率も大きい。
  • 再開発:錦糸公園(2027)・本所1丁目(2029)・曳舟駅東(2032年度)と点在型。有楽町線延伸は上振れ要因として見る。
  • ハザード:区の大部分が荒川氾濫の浸水想定、北部に地震危険度ランク5が集中。町丁目・階数・構造で選ぶ。
  • 判断:資産性なら錦糸町・両国、バランスなら押上(町丁目を選ぶ)、利回りなら曳舟周辺(条件を厳しく)。

気になる物件があれば、まず町丁目の危険度を確認し、収支シミュレーターで金利が上がっても手残りが残るかを確かめてみてください。

出典・参考

  • 総務省「住民基本台帳に基づく人口」/墨田区「令和2年国勢調査 人口等基本集計結果」
  • 国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」
  • 国土交通省「地価公示」(墨田区分・最寄駅別の集計は土地代データによる)/東京都「令和8年地価公示価格(東京都分)の概要」
  • 東京都都市整備局「地震に関する地域危険度一覧表(墨田区)」第9回(2022年9月)
  • 墨田区「水害ハザードマップ」/江東5区大規模水害広域避難計画
  • 墨田区「錦糸町まちづくりビジョン」(2025年3月)
  • 東京都都市整備局・江東区「地下鉄8号線(有楽町線)の延伸(豊洲〜住吉)」
  • 住友不動産「シティタワー錦糸公園」、東京建物ほか「(仮称)墨田区本所1丁目計画」、健美家「東武曳舟駅前で再開発事業の検討開始」(2026年4月1日)
! この記事は情報提供を目的としており、特定の物件の購入や投資を勧めるものではありません。投資には元本割れや損失のリスクがあります。スコアや◎○△は公的データをもとにした筆者の評価です。価格・金利・制度・開発計画は変更されることがあります。最終的な判断はご自身で、必要に応じて専門家にご相談ください。

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