「品川や大崎でワンルームの投資用マンションを買ったら今後どうなる?」「相場はこのまま上がるのか、高すぎて手が出ないのか」「リニアや高輪ゲートウェイの再開発で賃貸需要は本当に安定しているのか?」——品川・大崎エリアでのワンルーム投資を検討している人にはぜひ読んでいただきたい。
結論から言えば、品川・大崎の1DK・1LDKは単身世帯が過半数を超える都心オフィス街という強い追い風を受け賃貸需要はきわめて安定している一方、大崎坪単価708万円と既に高値圏にあり、金利上昇局面では高価格ゆえ影響も大きい。駅選び・買う価格・資金計画の3つを慎重に見きわめることが成功の近道だ。
この記事では、品川区の人口・単身世帯データ、エリア別の相場と坪単価、駅徒歩10分以内の具体価格、今後の価格シナリオまで、公的統計と各社相場データをもとに検証する。
この記事でわかること
- 品川・大崎・五反田・大井町などエリア別の相場・坪単価(駅徒歩10分以内の目安つき)
- 品川区の単身世帯の推移と、ワンルーム需要の底堅さ
- 今後の価格シナリオ(上昇・横ばい・下落)と投資家の動き
- 購入前に確認すべきチェックリスト
単身世帯 57.3%
品川区の一般世帯に占める単身世帯の割合(人口 約41.8万人)。23区でも上位でワンルーム需要が厚い。
(出典:品川区公式「数字でみる品川」)
大崎 坪単価 約708万円
大崎駅の坪単価。過去8年で約+94%と都内でも高い上昇率。
(出典:how-ma・ノムコム 掲載データ)
リニア始発駅
品川駅は2030年代にリニア中央新幹線の始発駅として大改造される予定。
(出典:国土交通省・日本経済新聞)
品川区の人口・単身世帯数の推移
マンション投資の土台は「借りてくれる人がいるか」だ。品川区の人口は人口減少が進む日本全体とは逆に力強い増加が続き、単身世帯が過半数を占めるのが大きな特徴である。
| 年 | 品川区の総人口 | 世帯数 | 主な傾向 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 約36.6万人 | 約18.5万世帯 | 湾岸のタワマン供給が進む |
| 2015年 | 約38.7万人 | 約20.5万世帯 | 単身の転入が増える |
| 2020年 | 約42.2万人 | 約23.7万世帯 | 5年で+3.5万人の大幅増 |
| 2024年 | 約41.8万人 | 約24.3万世帯 | 単身世帯が過半数(57.3%)に |
(出典:総務省統計局「人口推計」)
出典:総務省「国勢調査」/品川区公式「数字でみる品川」「品川区の統計」
品川区は一般世帯の約57%が単身世帯と23区でも上位。特に大崎・五反田はIT企業・ベンチャーが集まり、40歳未満の単身者の転入が目立つ。これは1DK・1LDKにとって心強い追い風だ。ただし、人口増は空室リスクを下げる要因であって、価格が自動的に上がることを意味しない点には注意したい。
品川・大崎の都市開発・エリア特性
品川駅・高輪ゲートウェイの大規模再開発
2026年に「高輪ゲートウェイシティ」が全面開業(敷地約7.2万㎡、4棟の高層ビルにオフィス・住宅・商業)。品川駅直上でも再開発が進み、2030年代には高層ビル群へ姿を変える予定だ。最大の目玉はリニア中央新幹線の始発駅で、最短2036年頃の開業が想定され、名古屋・大阪との距離が一気に縮まる。(出典:国土交通省 品川駅・田町駅周辺地域のまちづくり)
ただし品川駅街区の再開発やリニア開業は完成まで10年前後の長期プロジェクト。恩恵はすぐには出ないため、数年〜10年の時間軸で考えるのが現実的だ。
エリアごとの色あい
大崎・五反田はIT企業のオフィスが集まるビジネス街で単身賃貸需要が非常に強い。大井町は交通の便がよく生活のしやすさで人気。品川シーサイド・天王洲アイルなど湾岸は比較的新しいマンションが多く、価格が抑えめの物件も見つけやすい。
エリア別マンション相場一覧(ワンルーム・1DK・1LDK)
品川区の主要駅ごとの中古マンション相場と坪単価の目安である。同じ品川区でも駅により坪単価に約2倍の開きがある。
| 駅名 | ワンルーム〜1LDK相場 | 坪単価目安 | 主な路線 | 東京駅まで |
|---|---|---|---|---|
| 大崎 | 3,000〜6,500万円 | 約708万円 | JR山手線・埼京線・りんかい線 | 約13分 |
| 五反田 | 3,000〜6,300万円 | 約620万円 | JR山手線・都営浅草線・池上線 | 約15分 |
| 大井町 | 2,800〜5,800万円 | 約600万円 | JR京浜東北線・りんかい線・大井町線 | 約12分 |
| 品川シーサイド | 2,600〜5,200万円 | 約560万円 | りんかい線 | 約18分 |
| 天王洲アイル | 2,700〜5,400万円 | 約625万円 | りんかい線・東京モノレール | 約17分 |
| 西大井 | 2,200〜4,300万円 | 約440万円 | JR横須賀線・湘南新宿ライン | 約16分 |
(出典:国土交通省「不動産価格指数」)
出典:how-ma/ノムコム/SUUMO/マンションバリュー 掲載物件データをもとに作成(2025〜2026年の目安)
駅徒歩10分以内はいくら?(大崎・五反田駅・1K/1DKの目安)
「実際に買うといくらか」を判断しやすいよう、大崎・五反田駅からの徒歩距離別に1K・1DKの相場をまとめた。オフィス街ゆえ徒歩10分以内は空室リスクが特に低い。
| 駅からの距離 | 1K・1DK価格目安 | 坪単価目安 | 想定家賃(月) | 空室リスク |
|---|---|---|---|---|
| 徒歩5分以内 | 3,500〜4,800万円 | 640〜720万円 | 13〜16万円 | ◎ 非常に低い |
| 徒歩5〜10分 | 3,000〜3,800万円 | 560〜640万円 | 11.5〜13.5万円 | ◎ 低い |
| 徒歩10〜15分 | 2,600〜3,200万円 | 480〜560万円 | 10〜11.5万円 | ○ やや上がる |
| 徒歩15分超 | 2,200〜2,800万円 | 420〜490万円 | 8.5〜10万円 | △ 要注意 |
出典:how-ma・ノムコム・SUUMO 売買/家賃相場をもとにした概算(管理費・修繕費・空室は含まず)
品川区の中古相場はここ数年で大きく上昇し、大崎駅は過去8年で約+94%、大井エリアは9年で約+105%。山手線沿いのタワマンは億超えも珍しくなく、値動きの大きさには注意が必要だ。徒歩10分以内は資産性・需要ともに強い一方、既に高値圏のため徒歩10分超との利回り差をよく比較したい。
価格に影響する3つのファクター(金利・人口・再開発)
①金利動向
最も大きな逆風になりうるのが金利だ。住宅ローン・不動産投資ローンの金利が少しずつ上がりはじめている。品川・大崎は物件価格が高いぶん金利の影響も大きく出やすい。借入4,000万円・35年返済の返済額イメージは下表のとおり。
| 金利(年) | 毎月の返済額 | 総返済額 | 金利0.5%との差 |
|---|---|---|---|
| 0.5% | 約103,834円 | 約4,361万円 | — |
| 1.0% | 約112,914円 | 約4,742万円 | +約381万円 |
| 1.5% | 約122,473円 | 約5,144万円 | +約783万円 |
| 2.0% | 約132,505円 | 約5,565万円 | +約1,204万円 |
(出典:日本銀行「長・短期プライムレート」)
出典:借入4,000万円・元利均等・35年返済を前提とした試算
金利が0.5%から2.0%へ上がるだけで総返済額は約1,200万円も変わる。金利上昇局面では、頭金を多めに入れる・家賃収入だけに頼らず手元資金にゆとりを持たせるなど、余裕ある資金計画がなにより大切だ。
②人口・単身世帯需要
品川・大崎の強みは圧倒的に安定した賃貸需要。大崎・五反田のオフィス街には働く単身者が集まり、通勤の近さを求めるニーズが常にある。空室リスクが低い=家賃収入が安定しやすく、家賃でローン返済をまかなう区分投資ではこの安定感が支えになる。
③再開発・都市計画
リニア始発駅や高輪ゲートウェイシティは街のブランド力と利便性を大きく高め、長期的に資産価値を支える。ただし効果が出るまでは時間がかかるため、短期の値上がりを期待しすぎないことが大切だ。
今後の価格シナリオ(2026〜2028年)
| シナリオ | 主な前提 | 相場イメージ | 投資家の動き |
|---|---|---|---|
| 上昇 | リニア・再開発が順調・低金利継続・単身需要拡大 | +10〜20% | 大崎・五反田の駅近を早めに確保 |
| 横ばい | 金利は緩やかに上昇・再開発は計画どおり進行 | ±5%の範囲 | 利回り重視で駅を選別 |
| 下落 | 金利急上昇・景気後退・供給過多 | ▲10〜15% | 価格の高い物件は慎重に見きわめ |
出典:金利・人口・再開発の各動向をもとにした筆者シナリオ(将来の価格を保証するものではありません)
最も可能性が高いのは「横ばい〜ゆるやかな上昇」だ。単身需要という土台がしっかりしているぶん大きく崩れにくい一方、相場が既に高いため急上昇も期待しにくい。だからこそ駅選びと買う価格が結果を大きく左右する。
タワマン vs 一般マンション(品川・大崎のワンルーム投資)
| 比較項目 | 一般マンション | タワーマンション |
|---|---|---|
| 価格・坪単価 | 抑えめで選びやすい | 高め(ブランド力あり) |
| 賃料の取りやすさ | 相場なりで安定 | 高い家賃を設定しやすい |
| 表面利回り目安 | 比較的高くなりやすい | 低くなりがち |
| 管理費・修繕費 | おさえやすい | 高くなりやすい |
| 出口(売却) | エリア次第 | 人気で売りやすい |
出典:国土交通省「マンション総合調査」などをもとに一般的な傾向を整理
利回りをしっかり確保したいなら一般マンションのワンルーム・1DKが向くことが多い。資産価値と売りやすさを重視するなら大崎・大井町の駅近タワマンにも魅力がある。品川・大崎は物件価格が高いぶん、管理費・修繕費が将来どこまで上がるかを購入前にしっかり確認したい。
購入前チェックリスト
品川・大崎でワンルーム投資用マンションを購入する前に確認すべき項目である。
- 駅からの距離は徒歩10分以内か(賃貸需要に直結)を確認した
- 想定利回りは、金利上昇を織り込んでも成り立つか試算した
- 管理費・修繕積立金が将来どこまで上がる見込みか確認した
- 過去の空室期間や周辺の家賃相場を確認した
- 築年数と耐震基準(旧耐震・新耐震・2000年基準)を確認した
- 相場が高い時期の高値づかみになっていないか確認した
- 再開発の時間軸(10年前後)を理解したうえで買うか確認した
- 出口戦略(売却想定価格・保有期間)を明確にした
まとめ
品川・大崎のワンルーム(1DK・1LDK)投資は、以下の3点が今後を左右する。
①単身需要の追い風:単身世帯が過半数(57.3%)の都心オフィス街で賃貸需要が圧倒的に安定。
②既に高値圏の価格水準:大崎坪単価708万円、過去8年で約+94%上昇済み。
③金利・時間軸リスク:高価格ゆえ金利上昇の影響が大きく、再開発の恩恵は10年前後の長期。
「品川・大崎のワンルームは今後どうなるか」への答えは、単純な右肩上がりではなく、強い単身需要が下支えしつつ、金利次第で横ばい〜ゆるやかな上昇にとどまる可能性が高い、というのが現実的な見立てだ。あわてて高値づかみせず、駅・徒歩距離・実質利回り・出口戦略まで見すえて判断したい。
※本記事の相場・坪単価・人口・金利などのデータは、各社公表情報および公的統計をもとにした概算・目安です。実際の投資判断にあたっては、最新の一次情報を必ずご確認ください。
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