住宅ローンの残高が”0円になる基準”を全部整理|団信・がん団信・三大疾病・全疾病・ペアローンの違いを銀行別に比較

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danshin 資産運用
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「団信って、どんなときに住宅ローンの残高が0円になるの?」「がん団信は50%と100%、どっちを選べばいいの?」「ペアローンだと、片方に万一があったらローンはどうなるの?」——住宅ローンを検討している方ほど、こんな疑問を持たれているのではないでしょうか。

結論から先にお伝えすると、団信は「死亡・高度障害で0円」の一般団信を基本に、がん・三大疾病・全疾病と保障を広げるほど金利が上乗せ(目安0.1〜0.3%)されるしくみです。ポイントは、同じ「0円」でも「診断されたら0円」か「所定の状態が続いたら0円」かで、実際の使いやすさが大きく変わること。ここを知っておくと、「思っていたのと違った」を防げます。

この記事では、残高が0円になる基準を軸に、一般団信・がん団信・三大疾病・全疾病、ペアローンの団信までを、銀行別の比較表とともにやさしく整理します。

この記事でわかること
  • 団信の種類ごとに「残高が0円になる基準」がどう違うのか
  • がん団信の50%と100%の違いと、選び方の目安
  • auじぶん・住信SBI・イオン・りそななど銀行別の無料保障・上乗せ比較
  • ペアローンの落とし穴と、後悔しない団信選びのチェックリスト
一般団信の金利上乗せ
0%
民間ローンは金利に含む
三大疾病の上乗せ目安
0.2〜0.3%
手厚いぶん負担も増える
ペアローンの残債0円
半分だけ
相手の分は残る点に注意

(出典:各行公式サイト・モゲチェック「団体信用生命保険を比較」等をもとに編集部作成・2026年時点の目安)

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そもそも団信とは? 残高が0円になる仕組み

団信(団体信用生命保険)とは、住宅ローンの契約者に万が一のことがあったとき、保険金でローン残高を返済してくれる保険です。契約者が亡くなったり所定の高度障害状態になったりすると、その時点の残高に相当する保険金が支払われ、残りの返済はしなくてよくなります。

民間の銀行で住宅ローンを借りるときは、団信への加入が基本的に必須。いっぽうフラット35のような住宅金融支援機構のローンでは加入が任意です。ポイントは、団信の保障額が「住宅ローンの残高」と連動していること。返済が進んで残高が減れば保障額も減るため、残高が多い借入当初ほど団信の安心感は大きくなります。

団信の種類別「残高が0円になる基準」一覧

団信は大きく「一般団信」「がん団信」「三大疾病」「全疾病・8疾病」「ワイド団信」の5つ。どんな状態になれば残高が0円になるのか、基準がまったくちがいます。まずは全体像を見てみましょう。

団信の種類残高が0円になる主な基準金利の上乗せ目安
一般団信死亡・所定の高度障害状態0%(金利に含む)
がん団信(50%)がん診断確定で残高の半分が0円0%〜0.1%程度
がん団信(100%)がん診断確定で残高が全額0円0.1%〜0.2%程度
三大疾病がん・急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態0.2%〜0.3%程度
全疾病・8疾病病気・ケガで所定の就業不能状態が継続0%〜0.3%程度
ワイド団信一般団信と同じ(持病がある人向け)0.2%〜0.3%程度

(出典:各行公式サイト・モゲチェック「団体信用生命保険を比較」等をもとに編集部作成・2026年時点の目安)

注意したいのは、「三大疾病」や「がん100%」は保障が手厚いぶん金利が上乗せされる点。借入額が大きいほど総返済額への影響も大きくなるので、手厚さと負担のバランスを見きわめることが大切です。

種類別のポイント(一般・がん・三大疾病・全疾病・ワイド)

一般団信:死亡・高度障害で0円

もっとも基本の団信。死亡または「所定の高度障害状態」で残高が0円になります。民間ローンでは金利に含まれ、追加負担なしが一般的。ただし高度障害の基準は厳しく、通院や軽い後遺症では対象になりにくい点に注意です。

がん団信:50%か100%か

がん診断確定で残高が0円(または半分)になる保障。50%タイプは多くの銀行で無料、100%タイプは年0.1〜0.2%の上乗せが一般的です。貯蓄や他の保険でカバーできる人は50%、住宅ローンの負担をとにかく減らしたい人は100%が一つの目安。上皮内がんが対象かは銀行差があるので契約前に確認を。

三大疾病:診断ではなく「所定の状態」に注意

がんは「診断確定」で0円が多い一方、急性心筋梗塞・脳卒中は「所定の状態が60日以上続いた場合」など条件が厳しめです。金利が0.2〜0.3%上乗せされるわりに使いづらいのでは、という不安の声もあり、負担と保障のバランスをよく考えたいところです。

全疾病・8疾病:就業不能への備えと免責期間

病気・ケガによる就業不能状態が続いたとき返済が肩代わりされる保障。チェックしたいのが「免責期間」です。多くは待機期間がありますが、イオン銀行のように免責期間なしで借入後すぐ保障が始まる商品もあります。

ワイド団信:持病があっても入りやすい

一般団信に入れない場合の受け皿。引受基準がゆるやかで、糖尿病や高血圧があっても加入できる可能性があります。0円基準は一般団信と同じ(死亡・高度障害)で、金利が0.2〜0.3%上乗せになるのが一般的です。

銀行別に比較|残高が0円になる基準・金利上乗せ

主要行の団信を一覧で見てみましょう。「無料でどこまで付くか」に注目すると、各行の個性が見えてきます。

銀行無料で付く保障手厚い保障(金利上乗せ)
auじぶん銀行がん50%保障・全疾病長期入院保障がん100%(+0.05〜0.2%)等
SBI新生銀行一般団信・要介護保障がん団信(+0.1%)等
住信SBIネット銀行全疾病保障(8疾病)がん50%は無料、100%上乗せ
イオン銀行一般団信8疾病・全疾病保障付き
りそな銀行一般団信三大疾病・団信革命等

(出典:各行公式サイト・2026年時点をもとに編集部作成。最新の保障内容・金利は必ず各行公式でご確認ください)

「無料でがん50%まで付く銀行」もあれば「全疾病保障が標準の銀行」もあります。auじぶん銀行はがん50%が無料で上乗せも豊富、住信SBIは8疾病の全疾病が標準、イオン銀行は免責期間なしの全疾病、りそなは対面相談+三大疾病・団信革命の上乗せ型——どの保障を重視するかで最適な銀行は変わります。

金利上乗せで総返済はいくら増える?

「保障を厚くすると、実際どれくらい負担が増えるの?」——3,000万円を35年ローンで借りた場合の、金利上乗せによる総返済額の違いを見てみましょう。

金利(年)毎月の返済額総返済額上乗せなしとの差
1.0%(上乗せなし)約84,685円約3,557万円
1.1%(がん100%相当)約86,046円約3,614万円+約57万円
1.3%(三大疾病相当)約88,801円約3,730万円+約173万円

(出典:借入3,000万円・35年・元利均等で試算・概算。金利上乗せ幅は目安)

0.1%の上乗せでも総返済は数十万円、0.3%なら100万円以上変わります。保障の手厚さを「金額」に換算して、既存の保険と重複していないかを確認するのが賢い選び方です。

ペアローンの団信はどうなる?「半分だけ0」の落とし穴

共働き夫婦に増えているペアローン。夫婦それぞれが債務者となり2本のローンを組む方法で、借入額を増やせたり住宅ローン控除を2人分受けられたりします。ただし団信の視点では大きな落とし穴があります。

組み方片方に万一のとき残債は団信の特徴
ペアローン亡くなった人の分のみ0円(もう片方は残る)2人それぞれ団信に加入
連帯債務(夫婦連生)どちらでも全額0円になる商品あり連生団信なら2人まとめて保障
単独ローン+連帯保証債務者本人のみ団信対象保証人は団信対象外

(出典:りそな銀行・各行団信商品説明をもとに編集部作成・2026年時点の一般的な例)

ペアローンでは、どちらか一方に万一があっても0円になるのは亡くなった人のローン分だけ。「片方が亡くなれば全部チャラ」ではありません。この不安をカバーするのが「夫婦連生団信」で、どちらか一方に万一があれば2人分の残高がまとめて0円になります。ペアローンを検討するなら、連生団信の有無や条件もあわせて比較しましょう。

後悔しない団信の選び方チェックリスト

団信は「手厚ければよい」ものではありません。保障を厚くするほど金利が上がり、総返済額が増えます。後悔しないために、次のポイントを確認しましょう。

  • ✅ 金利上乗せで総返済がいくら増えるか試算したか(0.1%でも数十万円)
  • ✅ すでにある医療保険・がん保険と保障が重複していないか
  • ✅ 「診断で0円」か「所定の状態で0円」か、基準を確認したか
  • ✅ 家族構成・働き方(共働きか片働きか、貯蓄はどれくらいか)に合っているか
  • ✅ ペアローンなら連生団信の有無を確認したか
  • ✅ 免責期間の有無(全疾病保障)をチェックしたか

とくに大切なのが既存の保険との重複です。手厚いがん保険に入っているのにがん100%団信を付けると、保障がダブって金利ぶんだけ損をすることも。住宅ローンを組むタイミングは、生命保険を見直す絶好の機会でもあります。

まとめ

住宅ローンは、金利だけでなく「もしものときに、どこまでで残高が0円になるのか」まで見て選ぶことが、家族の安心につながります。一般団信は死亡・高度障害、がん団信は診断確定、三大疾病は所定の状態、全疾病は就業不能——と、同じ「0円」でも基準は大きくちがいました。

そしてペアローンでは、片方に万一があっても残るのは相手のローン分だけという点も、共働き世帯にはとくに重要です。連生団信という選択肢も含めて、ご家族の働き方や貯蓄に合った形を選びましょう。団信選びは、生命保険や資産形成の見直しとセットで考えると、ムダなく安心を組み立てられます。無理のない返済計画で、あんしんできるマイホームライフを送ってくださいね。

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